スクリーン枠に紗張りが出来たら感光乳剤を塗り、製版を完成させます。手順を簡単に説明すると
- 中性洗剤をスポンジに含ませスクリーン枠を表裏しっかり洗った後、水洗いを洗剤が全てなくなるまでしっかりする
- 洗浄したら完全に乾燥させる(できれば埃のない無風の屋内が望ましい)
- バケットに感光乳剤を入れる
- スクリーン枠を10度位傾けてスクリーンの(メッシュ部)下部にバケットの刃先を当てる
- バケット内の感光乳剤を水平に保ちながらスクリーンと乳剤が接するまで傾ける
- 乳剤とスクリーンが接した状態を保ちながらバケットを一定の圧力で押し当てながら一定の速度で上にあげていく※バケットは一定の速度で移動させるのが綺麗に塗れる
- 同じ要領で裏・表面、両方塗る。※ムラにならないように
- 暗室で完全に乾燥させる※光はもちろん、埃・水分も避けること
説明が必要な部分を細かく説明していきます
1.中性洗剤・スポンジは家庭用で
スクリーン枠を洗う中世洗剤とスポンジは家庭で使用しているもので十分です
3.バケット・感光乳剤
バケットと感光乳剤はシルクスクリーン専用品しかないのでシルクスクリーン用を購入しましょう
バケットは高いのですが、中国製だと安価なものがあります
感光乳剤は色々ありますが私のおすすめは株式会社栗田化学研究所の製品です。一般家庭での扱いやすさや環境の事を考えて私は水性インクを使用していますので、感光乳剤も水性インク用でSD-40を使用しています。アマゾンでは購入できませんが東京渋谷にあるシルクスクリーン専門店三彩で購入できます(通信販売可)。補足ですが、油性・水性インク両用で、高クオリティーに印刷できる感光乳剤もあり同じ株式会社栗田化学研究所からKV-920という製品があります
4~6.
シルクスクリーン枠に乳剤を塗る方法
上記の工程を一度乾燥させて、それを数回繰り返す場合もありますが、私は一度の工程(乾燥)で問題が出たことはありませんので一度でで十分でしょう。大切なのはムラがなく均一な膜になるようにすることです。薄い膜は細かいデザインに向いていますが耐久性はやや弱く。厚塗りははっきりしたデザインに向いていおり耐久性も高いです。乾燥時は暗室で乳剤の液ダレを極力防ぐために横置きで、埃・水分のない暗室で自然乾燥するのがオススメです
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