ハンドメイドでシルクスクリーン制作をしていて最もショックなのはインクの刷りに失敗して最終段階で作品が台無しになってしまうことです。そのなかでも一番多いのはインクの滲みでしょう。他にも擦れやズレなどもよく起きてしまう現象です。これらの原因は一体何故おこるのでしょうか?
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シルクスクリーン印刷でプリント時の失敗を防ぐ4つの対策
シルクスクリーン印刷時の失敗を防ぐためには、失敗の原因をなくしていきましょう。ここではTシャツの水性インク使用時を例に考えられる対策を考えていきます失敗で
1.インクの粘度は適切か?
インクはメーカーや色・種類によってバラバラです。インクがサラサラだと、にじむ可能性が高くなるのでする力加減を気を付けましょう。このときスキージが90度に近ければ生地への接地面が少なくインクも少なくなりますので細かいデザインやインクがサラサラの時に有効です。逆に寝かせた状態では接地面積が増えインクが押し出される量が増えますので、にじむ可能性がでてしまいますが、インクがドロドロの時には有効です。このあたりは相互関係なので多少練習と技術が必要です
インク粘度とスキージの角度&速度とデザインの細かさはそれぞれが関係しています
↑刷り易さはダイカラーが抜群です。濃色の対象物には隠蔽力が不足しますので不向きです
2.スキージの持ち方と力加減は適切か?
スキージを深くつかみ、指を広げてしっかりと持つことも大切。スキージ全体に力が均等にかかるようにします。思っていた以上に手に力を入れてすります。スキージ1回~2回で刷り上げるのが良いです。スキージはできればデザインより少し大きいものを選びたいです
スキージを何度も往復せずに1回~2回で刷り上げる
↑シルクスクリーン資材は信頼のミノグループも良いです
3.刷る場所はフラットで清潔か?
刷る場所に対象物や枠がしっかり固定されていなかったり、傾いていたり凹凸などがあると擦れや滲みの原因になります。また刷る場所が散らかり汚れていると対象物がふいに汚れたり最悪の場合はインクがついたりしてしまう事があるので注意しましょう。
平らな場所でで対象物と枠が固定されており整理整頓された場所で作業する
4.版と対象物の隙間は?
この隙間の件は人によって差があるみたいで、少し悩ましい部分です。専門書籍などには版と対象物の間にほんの少しの隙間を作ると良い!と書いてあるのですが。この方法だと私はどうもうまくいかず隙間を作らずにぴったり密着させて印刷した方が成功確率が高くなりました
初心者は版と対象物の間に隙間を作らない方が上手く行く場合が多い
番外:製版を失敗している
スクリーンが弛んでいたり、版がうまく抜けていない場合など製版が上手くいっていない場合はどんなに調整しても残念ながら綺麗に印刷できません。製版は成功している前提での失敗対策です
シルクスクリーン印刷ではインクを使用するので、最初のうちはどうしても失敗をしてしまいます。インクの刷り段階で失敗した時の悲しさときたら。。。相当なものです。なんせTシャツの場合はTシャツ自体もダメにしますし、対象物の単価が高いものだとさらにつらいです。何度か練習して技術を身につけるしかないですが、失敗を最小限に抑える対策もできる限りしておきましょう。今回の内容は覚えておくときっと役に立つと思いますよ!
※画像は全てイメージです。
※記載している内容は2020年6月現在のものです。
※一般的な使用方法をご紹介しています。各製品の表示・使用方法に従ってご利用ください。