ラジコンカーのタッピングネジは通常ネジに交換することで、メンテナンスがしやすくなり、
部品の長寿命化が期待できます。
ただし、ネジ交換に際しては適切なサイズや素材選びが重要で、注意が必要です。
メンテナンスがしやすくなり、部品の長寿命化に繋がります。
なぜタッピングネジを通常ネジに交換すべきか?
タッピングネジは、ラジコンカーの組み立てや修理において、初心者にも使いやすい反面、以下のデメリットがあります。
タッピングネジのデメリットは?
- 素材の消耗:タッピングネジは、ネジを締めるたびに素材を削り、長期間の使用でネジ穴が緩みやすくなります。
- 繰り返しの作業に不向き:何度もネジを外したり締めたりする場合、タッピングネジでは素材が疲労し、ネジの保持力が低下します。
これに対して、通常ネジ(機械ねじ)は専用のネジ穴やナットを使用するため、素材を傷つけることなくしっかりと固定できます。これにより、ラジコンカーのメンテナンス性が向上し、結果的にパーツの寿命を延ばすことが可能です。
【具体的な手順と注意点】
交換するネジの選定
最初に、交換するネジの種類とサイズを確認します。通常ネジを選ぶ際は、以下の点に注意してください。
- サイズ:ネジの直径と長さを元のタッピングネジと同じにすることが重要です。
- 材質:アルミニウムやステンレスなど、軽量かつ耐久性のある素材を選ぶとよいでしょう。
- 頭の形状:平頭、皿頭、六角頭など、使用する部位に適した形状を選びます。
タップの作成
タッピングネジを通常ネジに交換する際、タップを使ってネジ穴を整える必要があります。これは、ネジ山がしっかりと形成され、通常ネジがしっかりと固定されるために必要な工程です
WPLやタミヤのグラスホッパーなどのように、タッピングネジが最初から付いている(はまっている)場合は、もうタップが出来ている状態なので、そのまま通常ネジがつきます
タップ工具の選定
交換するネジのサイズに合ったタップ工具を選びます。今回のWPL/C24は、M2.5のサイズ・グラスホッパーはM3が多いです。
作業の注意点
ネジ穴がしっかりと垂直に保たれるよう、慎重にタップを進めます。過剰な力を加えると、ネジ穴が損傷する恐れがあります。
ネジの装着
タップ作業が完了したら、通常ネジを挿入して固定します。この際、ネジが適切に締められているかを確認し、過剰に締め付けないように注意します。
締め付けトルク
過度な力で締め付けると、ネジ穴が再び損傷する可能性があります。適切なトルクで締めると安全です。
【実際の成功事例】
ラジコンカーのユーザーコミュニティでは、タッピングネジを通常ネジに交換することのメリットが多く報告されています。
例えば、ある愛好家は、頻繁に分解・組み立てを行うレーシングラジコンで、タッピングネジから通常ネジに変更したことで、ネジ穴の摩耗を防ぎ、メンテナンスの頻度を減らすことができたと報告しています。
また、特定のブランドのラジコンカーでは、純正のタッピングネジがしばしばネジ穴を損傷させることが指摘されており、その解決策として通常ネジへの交換が推奨されています。
まとめ
ラジコンカーのタッピングネジを通常ネジに交換することで、ネジ穴の劣化を防ぎ、メンテナンスが容易になります。しかし、交換作業には慎重さが求められ、適切な道具と方法を選ぶことが成功の鍵となります。交換による利点を最大限に活かすためには、ネジのサイズや素材、タップ作業の正確さが重要です。
タッピングネジを通常ネジに変更することで、あなたのラジコンカーの性能と寿命を向上させ、より長く楽しむことができるでしょう。