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ラジコン用Li-Poバッテリー取扱超基本。充電器と充電やつなぎ方
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現在RCカーで使われているバッテリーの主流はLi-Po(以下:リポ)バッテリーです。

このリポバッテリー、ハイパワーで低価格ですが、取り扱いには少々注意が必要です

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ラジコン用Li-Poバッテリー取扱の超基本

リポバッテリーが主流になる前のRCカーはニッカド・ニッケル水素などが主流でしたが現在のラジドリシーンではほぼリポバッテリーが使用されています

リポバッテリーの長所と短所を知っておこう

リポバッテリーは正式にはリチウムポリマーバッテリーと言い電解質がゲル状でできています。

ハイパワーと引き換えに取り扱いはややデリケートな部分があります。

余談ですが携帯電話やスマホに使用されるバッテリーはリチウムイオンバッテリーというものでこちらは電解質が液体です

長所

  • 同じ重さのバッテリーに比べエネルギー密度が高い
  • 圧倒的な大容量
  • 大出力
  • 軽量
  • 自己放電が少ない
  • メモリー効果(充電する度に容量が減ること)がない

短所

  • 充電方法を間違えると、内部にガスが溜まり、爆発することがある
  • 「過放電」「過充電」に弱く、最悪の場合発火や充電不能になる
  • 衝撃に弱い
  • 急激に出力が弱まる

なんだか怖いですが使用方法を守れば安全です。しかし危険もあるという認識は常に持っていましょう

専用充電器とマシンにあった形状のバッテリーを選ぶ

充電器はリポ専用を使います。またバッテリー形状もショート・ストレートパック等あるので所有マシンにあった形状のバッテリーをえらびましょう。

充電器はマルチタイプがおすすめ

充電器は専用もありますが、あらゆるタイプのバッテリーを充電できるタイプにしておくと色々使えて便利です。
私が購入したのはX1 AC PLUS II。
【メーカー解説】あらゆるRCバッテリーを充電できる定番AC/DC充電器が充実進化
【機能】充電/放電、充電パワー分配機能、TVC (充電終了電圧)、ストレージ (保管)機能、サイクル充・放電、バッテリーメーター、電池内部抵抗計、DC出力電源、各種安全機能。
【特徴】Ni-MHモードにリピーク機能を追加、より確実な満充電をサポート。充電完了電圧を調整できるターミナルVコントロール機能。Li-Po電池の保存に便利なストレージ (保存)。バッテリーメーター機能でバッテリーの各セルの電圧を確認可能。バッテリーレジスタンス (内部抵抗)計を装備、電池のコンディション確認OK。新世代高電圧リチウム電池「Li-HV」対応モード搭載。
対応バッテリー Li-Po、Li-Fe、Li-Ion、Li-HV、Ni-MH、Ni-Cd、PB (鉛)。
対応セル数 Li-Po/Li-Fe/Li-ion/Li-HV:1~6セル、Ni-MH/Ni-CD:1~15セル、PB:2~20V。
[セット内容]X1 AC PLUS II 充電器本体、AC入力ケーブル、2ピン/T型 (ディーンズタイプ)コネクター、DCケーブル (ワニ口クリップ)、バランス変換ボード (JST-XHタイプ)
ハイテック X1 Pocket II ACバランス充・放電器 日本正規品 44306-BLK
今買うなら後継機的な位置のコチラもおすすめ

↑低価格の充電器でも普通に使えますよ!

バッテリーはYOKOMOが信頼・性能共に抜群

7.4V 100c 3500mAhバッテリー ヨコモ Li-Po ハードケース YB-V235B
世界的なラジコンメーカーでありドリフトでも有名なヨコモのリポバッテリー(ショートタイプ)。品質にこだわったレーシングパフォーマーシリーズの中でも信頼性抜群のウルトラシリーズ。

↑ショートリポタイプ

↑ストレートパック型のリポはタミヤコネクター(タミヤ規格のコネクター)もあります

↑リポバッテリーの充電・運搬、保管にはセーフティーバッグが必須です。全ての作業は必ずセーフティーバッグに入れて行いましょう

ショートリポなら変換コード(ヨーロピアンタイプ)が必要

ショートリポの充電には変換コネクターが必要です。

リポバッテリー使用の注意点

最後にリポバッテリーの使用にあたり簡単に注意点をまとめました。

充電方法は結構複雑なので改めて記事にします

  • バッテリーと充電器は正しい方法で充電する
  • 過充電はしない
  • 充電中は見える場所に置いておく
  • 保管は残量60%程度で
  • 衝撃を与えない
  • 傷・膨らみや柔らかい部分が出てきたら使用しない(破棄)
  • 高温場所に置かない
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ラジコン用Li-Poバッテリーについて基本総まとめ

リチウムポリマーバッテリー(以下、Li-Poバッテリー)は、ラジコンを楽しむ上で重要な電源ですが、正しく取り扱わないと危険を伴う場合があります。この記事では、初心者から中級者まで役立つ、Li-Poバッテリーの安全な使い方、管理方法、そして寿命を延ばすコツについて、日本一詳しく解説します。

1. Li-Poバッテリーの基礎知識

GOLDBAT リポバッテリー 7.4v 4000mAh 2S 50C 7.4v 

1.1 Li-Poバッテリーとは?

  • 構造:電解質がポリマー(固体またはゲル状)でできた充電式バッテリー。
  • 特徴
  • 高いエネルギー密度で軽量。
  • 急速充電が可能。
  • 自然放電が少ない。

1.2 主な用途

  • ラジコンカーやドローン、エアソフトガン、その他の模型用途。

1.3 メリットとデメリット

  • メリット
  • 高出力でラジコンに適している。
  • 軽量でコンパクトな設計が可能。
  • デメリット
  • 過充電や過放電に弱く、取り扱いに注意が必要。
  • 衝撃や加熱により火災のリスクがある。

2. 安全な取り扱い方法

2.1 充電の基本ルール

  1. 専用充電器を使用する:Li-Poバッテリー対応のバランス充電器を必ず使いましょう。
  2. バランス充電:セルごとの電圧を均等に保つことで、安全性と寿命を向上させます。
  3. 目を離さない:充電中は必ず監視を行い、耐火ケースの中で充電するのがベストです。
適切な充電設定例説明
電圧セル数 × 4.2V(例:2セル×4.2V=8.4V)
電流バッテリー容量(Ah)の1C(例:2200mAhなら2.2A)

2.2 使用時の注意

  1. 低電圧カット機能
  • ESC(電子スピードコントローラー)に低電圧カット機能を設定。
  • 推奨電圧:1セルあたり3.2V以下にしない。
  1. 過放電の回避
  • 電圧が低すぎるとバッテリーが劣化します。

2.3 保管方法

  1. 保管電圧
  • 1セルあたり約3.8Vで保管。
  • 長期間使用しない場合は"ストレージ充電"を行います。
  1. 温度管理
  • 保管温度は15-25℃が理想的。
  1. 物理的な保護
  • バッテリーを硬いケースや専用の耐火袋に入れて保管。
状態電圧の目安
フル充電4.2V/セル
ストレージ状態3.8V/セル
放電終了3.2V/セル

2.4 廃棄方法

  • 完全放電:低電流でLEDなどを接続し、セル電圧を0V近くまで下げます。
  • 専門のリサイクル施設で処分:自治体の指示に従いましょう。

3. トラブル対策

3.1 発火リスクの予防

  • 衝撃を避ける:落下や衝撃による内部ショートを防ぎます。
  • 温度管理:充電や放電中の温度が45℃を超えないように注意。
  • 膨張の確認:膨らんだバッテリーは使用せず、直ちに廃棄を検討。

3.2 発火した場合の対応

  • 消火方法
  • 電気火災対応の消火器を使用。
  • 消火器がない場合は砂で覆います。

3.3 よくあるトラブルと対処法

トラブル対処法
過充電バッテリーの廃棄を検討。再使用は危険です。
過放電セル電圧が回復しない場合は廃棄。
膨張直ちに使用を中止し、安全に廃棄。

4. バッテリー寿命を延ばすコツ

4.1 使用の最適化

  • バッテリーを80%程度の使用(深放電を避ける)。
  • 適切なCレートでの充放電。

4.2 周辺機器の利用

  • 電圧計やバランサーを活用。
  • バッテリーモニターでリアルタイムの電圧確認。

4.3 交換時期の見極め

  • パワーが低下したと感じたら交換を検討。
  • 明らかに膨張が見られる場合も交換が必要。

まとめ

Li-Poバッテリーはラジコンの性能を最大限に引き出す重要なアイテムですが、適切な取り扱いが欠かせません。この記事で紹介したポイントを実践すれば、安全性を保ちながら長期間バッテリーを使用できます。

安全第一を心がけ、楽しいラジコンライフを送りましょう!

※画像は全てイメージです。
※記載している内容は2024年12月現在のものです。
※一般的な使用方法をご紹介しています。各製品の表示・使用方法に従ってご利用ください。