Design
ショートパンツをオリジルのデザインで作る・黒のハーフパンツなら子供っぽくならず使いやすいのでオススメ
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夏らしい着こなしに欠かせない黒のショートパンツ。快適で便利な上にコーデをおしゃれにしてくれる優秀なアイテムです。

今回はシンプルな無地の黒い膝上のショートパンツをオリジナルのデザインをプリントして自分ブランドに仕上げます。

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黒のショートパンツを自分のデザインで作って気持ちよく履こう

ショートパンを昔はそんなに履いてなかったのですが、昨今の猛暑をショートパンツなしでは乗り切れなくなり、最近まで毎年無地のショートパンツを購入してました。しかし昨年から自分のデザインをプリントしてオリジナルショートパンツを作って毎日履いてます。

DIYが好きだという理由もありますが、個人的には買うよりお気に入りの服になるからというのが大きいですね。全くの趣味でプライベートブランドを運営している遊びをしている感覚です

まずはどういうデザインをプリントするか考えます

アパレル関係の印刷屋さん等にショートパンツのテンプレートがありますので、それを元にどういうデザインにするかを考えます。ここではデザインの配置やバランスをメインに考えます

ショートパンツ
無地のショートパンツ、オーソドックスなものを使います。私の場合は膝上がメインなので、このデータを調整ししてつかったりもします。

こういう素材のデータやデザイン作業は基本的にアドビのイラストレーターを使う事が多いです。デザインにこだわるならイラストレーターは持っていた方がよいでしょう

▷アドビイラストレータを見てみる

デザイン
こういった素材のテンプレートは便利でおおよそのイメージがつきます。オリジナルで自作することの良い部分はプリント範囲に制約がないことです。
アパレルデザイン
おおよその完成イメージができました。左が前で右が後ろです。自作でプリントするとシルクスクリーンを想像しますが、小ロットで絵柄が複雑でない場合(線が1mm以上・文字が3mm以上の大きさ程度)はカッティングマシン がベストです。

今回はいきなり配置バランスから始めましたが、ロゴや絵柄を入れる場合は事前に考えておきましょう。最初は手書きでイメージを書いてからPCに取り込んでデザインソフトで出力できるデータに整えていきます。最近はタブレットでも可能ですね。いづれにせよアパレルにプリントするデータは基本的にアウトライン(外枠)をはっきり・くっきりとした線になっていなければなりません。

デザインしたデータを出力データにする

デザインがきまったら、デザインデータを出力用データにしていきます。今回は1色印刷箇所が複数1枚だけ制作・素材がポリエステル・繊細なデザインではないという理由で熱転写ラバーシートとカッティングマシンを使用します。

元々はシルクスクリーン印刷をメインにしていましたが、小ロットすぎて毎回版を作るのが大変でコストもかかり不便でした。熱転写シートは小ロットではベストです。1枚づつデザインを変えたりできるのがとても気に入ってます。

イラストや写真の場合は昇華転写という方法が良いです。ともあれカッティングマシン出力用にデータを作ります

イラストレーター
私の使っているカッティングマシンカメオ3は最大幅が約30cmなので今回はA4の熱転写シートを使いますので、A4内に目一杯デザイン素材を配置してみました。大きな文字も例えば30cm×150cmとかは可能です。一方が30cm以内という制約があるだけです。カッティングマシンは熱転写シートで出力カットしますので、なるべく隙間なくデザイン素材を詰め込むと素材のロスが少ないです。使うパーツが少ない場合は仕方ないですが・・・・

デザイン素材の制作まではイラストレーターで行い、その後DFX形式で書き出してから私の場合は使用しているカッティングマシン(カメオ3)の専用ソフトウェアSilhouette Studioで開きます。※Silhouette Studioでデザインも出来るようなので、イラストレーターなしでも作品制作はできます。無料ソフトなのでカッティングマシン(カメオ3)を購入すれば作れそうですね!

カッティングマシン はカットするので、オブジェグトごとに綺麗につながったアウトラインが必要です
シルエットカメオ
アドビイラストレーターで制作した出力用デザインデータをカッティングマシン(カメオ3)専用ソフトウェアSilhouette Studioで開いて熱転写ラバーシートのサイズに合わせて調整、出力したいサイズに合わせますが実際に出力する熱転写ラバーシートのサイズより大きくならないように注意しましょう

△私が愛用しているカッティングマシン カメオ3の最新バージョンカメオ4。Bluetooth(ブルートゥース)装備がうらやましい!カット音も静かになっています。カッティングマシン は想像以上にカット音が大きいのです!

カッティングマシンで出力してカス取り

デザイン〜出力用データ制作が完成したら、カッティングマシンでデータを熱転写ラバーシートに出力して、出力後余計な部分を取り除くカス取りという作業をします。カス取りがおわったら素材の準備は完成です。いよいよショートパンツにプリント(熱転写)しましょう

カッティングマシン(カメオ3)の専用ソフトウェアSilhouette Studioは無料ですが良いソフトです、使いこなせば色々できます。今回の熱転写ラバーシートは厚さ80μで設定はカット1・速度5・カット圧6にしています。かなり小さい文字(3mm程度)も綺麗に切れてました

▷熱転写ラバーシートを見てみる

カッティングマシン
カッティングマシンの出力はプリンターと同じ感覚で使えます。熱転写ラバーシートをカッティング用台紙に装着する時にずれてないか、密着しているかをしっかりと確認します。ずれていると綺麗にカットできない事もあります。カッティング用台紙は表面が粘着素材がついているのですが、粘着強度が弱くなった時には交換します。替え時が悩ましいんですよね。。。
カッティングマシンに対して台紙もまっすぐセットされているかも確認します
カットが終わった熱転写シートは丁寧に台紙から剥がしましょう
ライトテーブル
カットが終わったら余計な部分をとるカス取り作業をします。細かい(小さい)デザインだとカットラインが見えにくいのでライトテーブルを使うと便利です。
今回は細かいパーツが多いので、ある程度小分けしてカス取りしていきます
ライトテーブルがないと白い素材は結構苦労します。あると便利

△ライトテーブルはカス取りに便利です。デザインの資料をトレースするのにも使えますよ!

このカス取りよいう作業は熱転写で一番面倒なんですよね、コツコツやるしかないです(笑)
DIY
完成しました、次はいよいよプリント(熱転写です)
熱転写プレス機
デザイン通り仕上がった熱転写ラバーシートの最終的な配置場所を決めて行きましょう
原寸のパーツをどこに置くかはこだわりたい部分ですね。数ミリずれると印象が変わります。できるだけ正確な測定が可能な定規で決めて行くほうがよいです。特にセンターがズレてみえると気持ち悪く見えますので注意したいです。

プレスマシン(熱転写プレス機)は熱転写系の制作には欠かせないです。シルクスクリーンでも仕上げ作業に使えます

△熱転写プレス機は圧力がしっかりかかるものが安心。圧力が弱いと失敗の可能性があります

使用したショートパンツはポリエステルの薄めの素材。これを320度で20秒プレス。仕上げに数秒プレスすると良いらしいのですが、濃色の素材はプレス跡が出やすいので悩みどころです

オリジナルデザインの黒いショートパンツが完成!

フロント(前)少し遊びのあるイラストと文字を小さめに入れて控えめながら印象的に
バック(後ろ)は正面に大きめで派手そうな文字が貼ってますがここはTシャツやトップスで隠れますので普段は見えません。右下にほんのちょっとしたあしらいも入れました、これがあるかないかで印象変わるんですよね
フロント(前)の右ポケット付近にギャレットモータースのキャラクター、グッズにはこのマスクマンをアイコン的に使って展開して行く予定です
フロント(前)左下はギャレットモータースのGARRETTの文字をデザイン処理しました。線にする事で少し繊細にしました
バック(後ろ)は少し上付近の真ん中に大きくGARRETTと入れました。トップスで隠れる部分なのであえて少し大きめで派手に
バック(後ろ)右下にも小さくいれました

 

今回のショートパンツはオールマイティーに日常や運動にも併用できる素材を選んでいます。デザインも派手すぎず地味すぎずにしてみました。ショートパンツは無地に落ち着きがちでしたが、無地はなんだか飽きてしまったので自作しています。市販のものだと自分好みのちょうど良い塩梅がなかなか見つからないんですよね。特にデザインは自分の好みにジャストにものはなかなかないですよね。ベースのショートパンツは作ってないのでショートパンツを完全自作しました!とは言い切れませんが、既存のもので理想に近いベース素材は探せばけっこうあります。ショートパンツのデザインはTシャツに近い感覚で作れるので楽しいグッズのひとつです。職業が一応グラフィックデザイナーなので文字やイラストをどうデザインして配置するかを考えて作るのが好きです。カッティングマシンとプレス機は初期投資が必要ですが、このセットでかなりグッズの制作とデザインができますよ