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世界的ファッションブランド・エルメスのスカーフにもスクリーン印刷技術が使われている
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世界的なファッションブランドであるエルメスのスカーフはフランス・リヨンの工場でスクリーン印刷によってプリントされています。フランスのリヨンは「世界最高峰の技術」と賞される手捺染技術を持っている都市です。「手捺染」はフランスでは「シルクスクリーン」と呼ばれ印刷の仕方はほとんど同じだそうです。薄い生地でのクリアーな発色と透明感のある美しいスカーフをスクリーン職人が手仕事で生み出しているのを見ると、改めてスクリーン印刷の可能性と表現力に感心しました。エルメスの行っているスクリーン印刷はとても手間がかかっていますね。エルメスは手仕事を大切にしていますが、現在では手作業で制作しているファクトリー自体がとても少なくなっているそうです。

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世界屈指のクリエイションとクラフトマンシップの真髄がエルメスにはある

エルメス・スカーフのシルクスクリーンプリントでは、実際に色とりどりのインクを使用しているますが、1色ごとに手作業でプリントしているようです。これは「フラットフレーム」という技法で別名「リヨン式フレーム」とも呼ばれていいます。絹の都市、フランスのリヨンをルーツとするスカーフは1色ごとにフレームを替えて丁寧にプリントされおり、この作業は1か所の表現に15枚(回)も必要になることもあり、気の遠くなる程の手間と字間がかかっています。「最初に黒で輪郭を取ります。1色ごとにフレームを替えながら、インクを流し込み、ゴム製の道具で広げていきます。フレームをのせるときは滲み、ぶれ、重なりがないように、目視で確認していきます。すべてのプリントが終わったら、乾かし、色止めをして洗浄を行います」(シルクスクリーンプリント職人談)絹の都市、フランスのリヨンで生まれた織物の機械は、日本の富岡製糸場に持ち込まれたという話もあるとか。日本とフランスは共に手作業と技術の国としての長い歴史があります。それなのに日本には何故エルメスのような世界的ブランドがないのでしょうか?個人的には技術と手仕事は世界トップクラスだと思うのですが。。。クリエイティビティの差でなのでしょうか、本当の意味での日本の職人さんがもう少し国内でリスペクトされると良いですよね、もしかして日本の職人さんは奥ゆかしさゆえに表に出ない事も関係しているのでしょうか、それはそれで愛すべき日本人的感覚のような気もしますが

エルメスも現代のスカーフ製造では、アナログとデジタルが混在しているようです。テクノロジーとも上手く共存して、ただ頑固に機械は駄目だ!という姿勢ではないのも超一流ブランドであり続けられる秘訣でしょうか。動画でもスカーフのシルクスクリーンプリントの工程はデジタルでも行われていますね

外国の職人さんだとカッコよく見えるのは、私がミーハーなせいでしょうか、スクリーン印刷は日本でも古くからある技法ですが、商業的な印刷工場のイメージはあっても、クリエィティブなアート的な印象は少ないのかもしれません。 シルクスクリーンで有名なアンディ・ウォーホル芸術の根幹「どこにでもあるイメージを、誰もが制作可能なシルクスクリーン技法で複製する」という誰でも制作出来るからこそ面白く、誰でもアートが楽しめるとも考えられるのではないかと思います。シルクスクリーン技術は奥が深いですが、誰でも楽しめるという側面もあります。ほどよく商業とアートの狭間の表現を気軽に楽しめるのがシルクスクリーンではないでしょうか、趣味、仕事に関わらずスクリーン印刷の愛好家がもっと増えると良いですね
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