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シルクスクリーン印刷は製版がポイント!中でも露光は乳剤の塗り方と露光時間が重要
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シルクスクリーン制作で仕上がりを左右するポイントのひとつに露光の精度があります

シルクスクリーンの露光(現像)とは?
感光乳剤を塗って乾燥させた版に印刷したい文字やイラストなどの部分を ポジフィルム で黒く覆い隠し(マスキング)、紫外線を当てることでマスキングの部分は水に溶けインクが抜けるようにし、それ以外の部分は硬化してインクが抜けないようにするための現像方法です。露光の結果でインクの抜ける部分がきまるので図柄の精度、つまり作品の仕上がりにダイレクトに影響します

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露光は結果でしか分からないから難しい

露光の一番難しい所は、結果をみるまで分からない部分です

露光は露光後にしか上手くできたか分からないので、最初のうちはどうしても失敗もするでしょう。その理由は露光後に水洗いしてから版の仕上がり(感光剤が抜けているか)をみるまで結果がわからないからです、しかも失敗すると版をシンナー等で洗い流し、感光乳剤塗り→乾燥を再度行わなければいけなくなります。これが大変な手間で、わたしもこれで何度心が折れかけたかわかりません。。。

正確な露光時間の設定方法は?

シルクスクリーン+露光時間で検索したり、専門誌でも露光時間は書いてありますが、正確な露光時間はあなたの作業環境で変わってきますので自分の環境にあわせた露光時間をみつけなければ上手くいきません。露光は化学反応と同じなので、前提として露光は 毎回同じ環境・工程で行う事が重要です

露光時間決定の前に毎回確認すること

  • 感光乳剤の種類と塗り方(1度塗り、2度塗り等)
  • 紫外線の当て方。ケミカルランプ(捕虫器用蛍光ランプ)の本数と版までの距離
  • デザイン画は絵柄部分が透けない位に真っ黒か
  • 版とデザイン画はぴったり密着している
  • 裏面(インクをのせる面)の遮光がしっかりされている

上記の内容を確認しながら、必ず毎回同じ環境&工程ですすめましょう。

上手く行った時の過程をメモしながら工程と環境は自分にあった方法でも良いです。

ここまで来たらようやく露光時間を何分にするか決めましょう。

ここまで来ていれば露光時間の調整だけでうまく露光できるでしょう。

毎回同じ環境&工程にするのは露光時間の変化で結果がどうなるかを確認するためのベース作りです。

いろいろな要素が組み合わさっている作業では、結果を比較する為にできるだけ変化させる部分以外の環境&工程を毎回同じにしておかないと、本当に知りたい事の結果が見えづらくなってしまうからです。

露光は毎回同じ環境と工程で進める

どうしても露光が苦手な場合

それでも露光が苦手な場合や時間をかけたくない場合はどうすればよいかも紹介しておきます。

今回プリントは自分でする場合です

専門店に製版を頼む

片桐写真型

片桐写真型は、繊細で美しい図柄を表現できるシルクスクリーン製版を作成しています。

京都で長年和装用生地の製版をはじめ、多様な制作実績の中で蓄積したノウハウと、本格的な設備を活かし、あらゆる製版のご要望に応えてくれます。

プリントする対象やインクに特徴に合わせた特殊な製版なども、幅広く取り扱っている。午前中入稿で当日発送が可能。SSフレーム(図柄面:150×250で4,800円〜)

ウエマツ

渋谷にある画材屋ウエマツはシルクスクリーンの製版が格安でできます。

簡易版ですがA4で2600円位という格安。

期間も3日ほどで仕上がります。まずはTシャツを数十枚位作ってみたい方などにはちょうどいいです。

ただし渋谷の店舗にデザイン原稿を入稿して完成製版も渋谷に取りに行く必要があります

 

▷アマゾンで見てみるみる

 

     
シルクスクリーンの製版は技術と経験が必要で、初めて挑戦するのには少しハードルが高いかもしれません。自分でプリントできたり、作品作りができる楽しさを味わう前に挫折してしまってはもったいないので、製版は業者に頼むのも良い方法だと思います。オリジナル商品を作りたい、作品を作りたい、など目的にもよりますが、全行程を自分でやるのも一部を自分でやるのも自由です

 

※画像は全てイメージです。
※記載している内容は2020年5月現在のものです。
※一般的な使用方法をご紹介しています。各製品の表示・使用方法に従ってご利用ください。

 

 

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