
結論から言うと、グラスホッパー2のリヤが跳ねるのは、必ずしも故障や組み立てミスではありません。
もちろんサス周りの渋さやネジの締めすぎは確認すべきですが、グラスホッパー2は車体が軽く、リヤ構造もシンプルなため、荒れた路面では後ろが跳ねやすい性格があります。
そのため、いきなり高いパーツを付けるより、まずは「正常な動きか」「路面が合っているか」「タイヤで変わるか」「ダンパーが必要か」の順番で見る方が失敗しにくいです。
Contents
こんなことで困っていませんか?
グラスホッパー2で走らせていて、次のように感じたことがあるなら、この記事の内容がかなり近いです。
- 走らせるとリヤだけ跳ねる
- 段差で後ろが暴れる
- 荒れた路面でまっすぐ進みにくい
- サスをいじるべきか分からない
- オイルダンパーを付ければ解決するのか迷う
- タイヤ交換、重り追加、ダンパー交換の順番が分からない
グラスホッパー2は入門用として楽しい車ですが、今どきのRCカーと同じ感覚で見ると、少し分かりにくい部分があります。

最初につまずいたポイント|「リヤが跳ねる=サスが硬い」と思い込んだ
自分が最初につまずいたのは、
リヤが跳ねる=サスペンションが硬いから
と思い込んだことでした。
跳ねているのだから、サスを柔らかくすれば解決するはずだと考えたわけです。
ところが実際に走らせると、段差や荒れた路面でリヤが跳ねて姿勢が乱れます。
結局、スロットルを控えめにするしかありません。
その場では、
「まだサスが硬いのかな」
「組み方が悪いのかな」
「タイヤが合っていないのかな」
と考えますが、根本原因が分からないまま走らせている感覚がありました。
グラスホッパー2のリヤが跳ねる主な原因
グラスホッパー2のリヤが跳ねやすい理由は、主に次の組み合わせです。
- 車体が軽い
- リヤ周りの構造がシンプル
- 路面からの入力を逃がしにくい
- 標準状態では減衰が少ない
- 後輪タイヤと路面の相性が出やすい
つまり、リヤの跳ねは「サスの硬さ」だけで説明できません。
車体の軽さ、構造、タイヤ、ダンパー、重心、路面状況がまとめて関係します。
原因1|車体が軽く、路面に弾かれやすい
グラスホッパー2は軽い車体です。
軽いこと自体は悪いことではありません。
軽いからこそ、軽快に走ります。
380モーターでも扱いやすく、入門用として楽しい部分があります。
ただし、軽い車体は段差やギャップで弾かれやすくなります。
重さで路面に押しつける力が弱いため、路面から入力を受けたときに、タイヤやリヤ周りが跳ねとして反応しやすいわけです。
ここを理解しないまま「サスだけ」の問題として見ると、判断を間違えやすくなります。
関連記事:
なぜ タミヤはグラスホッパーⅡを“380モーターのまま”残したのか

原因2|リヤ構造が今どきのRCカーとは違う
グラスホッパー2は、現代的な競技用2WDバギーとは構造思想が違います。
今どきのRCカーのように、リヤサスペンションが細かく路面を追従する設計ではありません。
そのため、荒れた路面でリヤに入力が入ると、しなやかに吸収するというより、車体全体の姿勢変化として出やすくなります。
ここがグラスホッパー2らしさでもあります。
壊れているのではなく、そういう設計の車だと理解した方が判断しやすくなります。
関連記事:
グラスホッパー2 サスペンションの仕様を考察・オイルダンパー化する前のノーマル状態もじっくり楽しんでみる
原因3|標準状態では減衰が少ない
リヤが跳ねるときに重要なのが「減衰」です。
バネだけでは、縮んだあとに戻る力が強く出ます。
その戻る動きを抑えるのがダンパーの役割です。
グラスホッパー2の標準状態では、今どきのオイルダンパー装着車のような減衰感はありません。
そのため、路面から入力を受けると、リヤが収まりにくく、跳ねているように感じやすくなります。
ただし、ここで注意したいのは、
オイルダンパーを付ければすべて解決するわけではない
ということです。
ダンパーは有効な対策ですが、跳ねの原因が車体の軽さやタイヤ、路面状況にもあるため、ダンパーだけに期待しすぎるとまた迷います。
関連記事:
ラジコンのサスペンション考察・ノーマル グラスホッパー2 サスペンションの可能性を引き出す
リヤの跳ねを落ち着かせたい場合、CVAダンパー化はかなり現実的な選択肢です。
ただし、ダンパーは万能ではありません。付ける目的を「速くするため」ではなく、「跳ねたあとの収まりをよくするため」と考えると判断しやすくなります。
次に判断するなら:
CVAダンパーは必要か?|グラスホッパー2で迷う理由と判断の順番
原因4|タイヤと路面の相性で跳ね方が変わる
リヤの跳ねは、タイヤでも大きく変わります。
特にグラスホッパー2は、後輪タイヤの接地感が走りに出やすい車です。
路面に対してタイヤがうまく噛まないと、滑るだけでなく、跳ねるような挙動にもつながります。
荒れた路面では、タイヤが路面をつかむ前に弾かれてしまい、結果としてリヤが落ち着かなくなります。
リヤの跳ねを考えるときは、サスだけでなく、
- 路面
- タイヤ
- 車体の軽さ
- ダンパー
- 重り
をセットで見る必要があります。
関連記事:
タミヤ グラスホッパー2の後輪をデュアルブロックタイヤに交換する理由と方法
もしリヤが跳ねるだけでなく、滑る、空転する、前に進みにくいと感じるなら、サスより先に後輪タイヤを疑った方が分かりやすい場合もあります。
次に判断するなら:
グラスホッパー2の後輪タイヤ交換|デュアルブロックとスパイクはどっちがいい?
昔の工夫|リヤに重りを載せるという考え方
あとから知って納得したのが、昔の専門誌などで語られていた「リヤの跳ねを抑えるために重りを載せる」という考え方です。
これは裏技というより、軽い車体が路面に弾かれやすいことへの自然な対策です。
軽い車体は楽しい反面、入力を受けると姿勢変化が出やすい。
だから、重さでリヤを落ち着かせる。
かなり単純ですが、理屈としては分かりやすいです。
ただし、重りを載せればすべて良くなるわけではありません。
重くすれば動きは落ち着きますが、軽快さは減ります。
加速感やジャンプの動きも変わります。
つまり、重り追加は「万能改造」ではなく、リヤの落ち着きを優先するための調整です。
ダンパーを付ければリヤの跳ねは消えるのか?
初心者が迷いやすいのがここです。
リヤが跳ねる。
だからオイルダンパーを付ける。
すると安定するはず。
この考え方は間違いではありません。
ただし、期待しすぎるとズレます。
ダンパーは、リヤの動きを落ち着かせる方向には効きます。
しかし、車体の軽さやリヤ構造そのものが変わるわけではありません。
そのため、オイルダンパーを付けても、路面によっては跳ねます。
特にスピードを上げすぎたり、荒れた路面に突っ込んだりすれば、グラスホッパー2らしい動きは残ります。
大事なのは、
ダンパーで完全に別物にするのではなく、跳ね方を落ち着かせる
という理解です。
初心者は何から対策すべきか
リヤの跳ねが気になる場合、いきなり改造に進むより、次の順番で考えるのが安全です。
1. まず正常な動きか確認する
最初に見るべきなのは、組み立てミスや干渉です。
- サス周りが渋くないか
- ネジを締めすぎていないか
- タイヤが正しく取り付けられているか
- ギヤボックス周辺に異常がないか
- ホイールがブレていないか
ここに問題があると、改造以前に正しい動きになりません。
関連記事:
グラスホッパー2の組み立てでよくある、トラブルとその解決法
2. 路面とスピードを変えて確認する
同じ車でも、路面が変わると跳ね方は変わります。
コンクリート、土、草地、砂利、落ち葉では挙動が違います。
まずはスピードを少し落として、跳ね方がどう変わるかを見ると原因を切り分けやすくなります。
関連記事:
タミヤ グラスホッパー2初走行・その性能はいかに?組み立て後にフルノーマル状態でコンクリート路面走行での感想
3. タイヤを考える
跳ねる、滑る、前に進まない。
このあたりはタイヤの影響も大きいです。
後輪タイヤを変えると、リヤの接地感や前に進む感覚が変わります。
ただし、タイヤだけでリヤ構造そのものが変わるわけではないので、ここも過度な期待は禁物です。
4. ダンパーを考える
跳ね方を落ち着かせたいなら、オイルダンパー化は有力な選択肢です。
ただし、初心者は「付ければ完全解決」と考えるより、
ノーマルの動きを知った上で、何を落ち着かせたいかを決めてから付ける
方が失敗しにくいです。
5. 必要なら重りを考える
リヤを落ち着かせたい場合、重り追加も考え方としてはありです。
ただし、軽快さとの交換になります。
グラスホッパー2の軽さを楽しみたいなら、重くしすぎない方がいいです。
やってはいけない考え方
リヤの跳ねで迷ったときに避けたいのは、次の考え方です。
サスだけを原因にする
リヤが跳ねるからサスが悪い、という見方は単純すぎます。
実際には、車体の軽さ、リヤ構造、タイヤ、路面、スピードが関係します。
高いパーツを付ければ直ると思う
改造パーツは有効ですが、原因を理解しないまま付けると、効果が分かりにくくなります。
特にグラスホッパー2は、現代RCカーのように高性能化していく車というより、設計の個性を理解して楽しむ車です。
跳ねることを全部悪いと考える
リヤが跳ねる動きも、グラスホッパー2のキャラクターです。
完全に消そうとすると、車の面白さまで消してしまう場合があります。
大事なのは、跳ねをゼロにすることではなく、自分が扱いやすい範囲に収めることです。
今の自分ならこう考える
今の自分なら、リヤが跳ねたときに、いきなり「サスが硬い」とは考えません。
まず、
- 車体が軽い
- リヤ構造がシンプル
- 路面入力を受けやすい
- 減衰が少ない
- タイヤと路面の相性がある
という前提で見ます。
その上で、
- ノーマルの動きを楽しむのか
- タイヤで接地感を変えるのか
- ダンパーで収まりを良くするのか
- 重りでリヤを落ち着かせるのか
を順番に考えます。
この順番で見れば、無駄な改造や期待外れはかなり減らせます。
順番としては、まず組み立てや干渉を確認し、それでも気になるならタイヤ、次にCVAダンパー、最後に重り追加と考えるのが安全です。
最初から全部変えると、何が効いたのか分からなくなります。
カスタム全体の順番で迷う場合:
グラスホッパー2の最初のカスタム3選|初心者でも安く効果を感じやすい改造
まとめ|グラスホッパー2のリヤ跳ねは「サスだけ」の問題ではない
グラスホッパー2のリヤが跳ねる原因は、サスの硬さだけではありません。
車体の軽さ、リヤ構造、減衰の少なさ、タイヤ、路面状況が重なって起きます。
だから、リヤが跳ねたときは、
「壊れている」
「サスが悪い」
「ダンパーを付ければ終わり」
と決めつけない方がいいです。
まずはグラスホッパー2の構造を理解する。
その上で、必要ならタイヤ、ダンパー、重りを順番に考える。
この方が、初心者でも迷いにくくなります。
グラスホッパー2は、跳ねるからダメな車ではありません。
跳ねる理由が分かると、むしろこの車らしい面白さとして楽しめるようになります。



























