
ニューバランスはなぜ人気なのでしょうか。
「履き心地がいいから」
「おしゃれな人が履いているから」
「最近また流行っているから」
どれも理由のひとつですが、それだけではニューバランスが何十年も履かれ続けている理由までは説明できません。
結論から言うと、ニューバランスの強さは、
一つのモデルだけがずっと流行っているのではなく、996や574のような定番を残しながら、時代によって別のモデルも注目されること
にあると思います。
私は長年ニューバランスを履いてきました。
現在所有しているのは黒の725と、赤いレザーのアジア生産996。
家では妻が574のNIMBUS CLOUD with WHITEと、黒の373を履いています。
過去には1300、1500、1700、999、2000なども履いてきました。
こうして何足も履いてきて感じるのは、
「ニューバランスが好き=ずっと同じモデルを履く」ではない
ということです。
同じNロゴでもモデルによって形も雰囲気もかなり違う。
そのため、一足気に入ると別のニューバランスも履いてみたくなります。
これがニューバランスの人気が長く続いている大きな理由ではないでしょうか。

ニューバランスは最近になって人気になったブランドではない
ニューバランスを最近知った人なら、
「ここ数年で急に流行ったスニーカーなのかな?」
と思うかもしれません。
しかしニューバランス自体は1906年創業のブランドです。
もともとはアーチサポートなど、足へのフィットを考えた製品から始まり、その後ランニングシューズを開発してきました。
現在はファッションスニーカーとして広く履かれていますが、最初からファッションだけを目的として誕生したブランドではありません。
ブランドの歴史、モデル番号、ウイズなどについては別の記事で詳しく紹介しています。
関連記事:ニューバランスとは?どんなブランド?100年以上続く定番スニーカーの特徴
この記事では歴史そのものではなく、
「なぜこれだけ長く人気が続いているのか」
を考えていきます。
理由1|「履き心地がいい」だけではなく、足へのフィットを重視してきた
ニューバランスについてよく言われるのが、
「履き心地がいい」
という評価です。
ただし、ニューバランスなら何を買っても同じ履き心地になるわけではありません。
実際、家にある725、996、574、373を並べても形はかなり違います。
つま先の形。
アッパーの構造。
ソールの厚み。
全体のボリューム。
モデルが違えば足入れの感覚も変わります。
ニューバランスの特徴は「全部同じように履きやすい」ということではなく、
足へのフィットを重視してきたブランドの中から、自分に合うモデルを探せること
だと考えたほうが分かりやすいでしょう。

理由2|ランニングシューズ由来なのに普段履きしやすい
現在は普段履きの定番になっている996ですが、もともとは1988年にロード用ランニングシューズとして登場したモデルです。
ニューバランス公式も、996は履き心地とデザインからランニングだけでなく日常でも履かれるようになり、長く定番モデルになったと説明しています。
574も、80年代に登場したオフロードシューズ「576」のDNAを引き継ぐモデルです。現在ではファッションシーンの定番として長く展開されています。
ここが普段履きでは使いやすいところです。
駅まで歩く。
買い物へ行く。
仕事へ行く。
旅行する。
子どもと出かける。
普通の生活では、本格的な競技用シューズほど極端な性能は必要ありません。
でも一日履くなら、ある程度のクッション性や安定感は欲しい。
その中間に入りやすいのがニューバランスです。
私も725や996を履くときに、
「今日はニューバランスの性能を試そう」
などとは考えていません。
玄関にあって、そのまま普通に履いて出られる。
特別な目的がなくても日常で使いやすいこと。
これは何十年も履かれるうえで大きな強みだと思います。

理由3|996や574のような昔からの定番が今も残っている
ニューバランスの人気を考えるうえで非常に重要なのが、
昔のモデルが今でも普通に成立していること
です。
996は1988年にロード用ランニングシューズとして誕生し、2023年には35周年を迎えました。
Made in USAだけでなく、アジア生産の996も展開され、アップデートを繰り返しながら現在までニューバランスの定番として残っています。
私が現在所有している996も、アジア生産のCM996です。
しかもニューバランスの王道イメージが強いグレーではなく、赤いレザーモデル。
それでも横から見ると996らしい細身のシルエットはしっかり残っています。

普通の商品なら、30年以上前のデザインは「昔の商品」になっていても不思議ではありません。
ところが996を現在履いても、
「1980年代の古いスニーカーを履いている」
という感じにはなりません。
基本となるデザインを大きく壊さず、
色。
素材。
生産国。
仕様。
などを変えながら残していける。
この「定番を捨てない強さ」はニューバランスの大きな特徴です。
私の赤い996についてはこちらの記事でも詳しく紹介しています。
関連記事:赤いレザーのニューバランス996・アジア製でも侮れない品質
理由4|同じニューバランスでも725と996ではかなり違う
ニューバランス初心者からすると、
「横にNが付いた似たようなスニーカー」
に見えるかもしれません。
しかし実物を並べるとかなり違います。
私が現在持っている725と996は特に分かりやすい組み合わせです。
996は比較的細身でクラシック。
一方の725はパーツ数が多く、メッシュ部分も目立ち、ソールにもボリュームがあります。

これがニューバランスを長く楽しめる理由のひとつだと思います。
996が好きでも、
「次もまったく同じ996を買う」
だけではありません。
もっと丸みのあるモデル。
もっとボリュームのあるモデル。

もっとスポーティなモデル。
昔のランニングシューズらしいモデル。
同じブランド内で方向を変えることができます。
私自身も長くニューバランスを履いていますが、履いてきたモデルは、
1300。
1500。
1700。
999。
2000。
996。
725。
と変わってきました。
一足気に入ったあとに、別の番号が気になり始める。
ニューバランスには、この楽しみ方があります。
理由5|一つの大ヒットモデルだけに依存していない
ここがニューバランス人気のかなり重要な部分です。
もし996しか人気モデルがなければ、
996のデザインがその時代のファッションに合わなくなったとき、ブランド全体の人気も落ちやすくなります。
しかしニューバランスには574があります。
996があります。
990系があります。
さらに2000年代のランニングシューズを思わせるモデルもあります。
実際、2026年8月時点のニューバランス公式オンラインストアのベストセラーには、
530
574 Core
CM996V2
と、デザインの方向性が異なるモデルが同時に掲載されています。
これはニューバランスの面白いところです。
一つの形だけがニューバランスではない。
時代によって注目されるモデルが変わっても、そのブランドの中には別の選択肢があります。
だから一つの流行が終わっても、ニューバランスそのものは残りやすい。
これが何十年も人気が続いている大きな理由だと思います。
理由6|価格帯が広く、最初の一足から上位モデルまで選べる
ニューバランスを見ていると、
「同じNマークなのに、なぜこんなに価格が違うの?」
と思うかもしれません。
比較的購入しやすいモデルもあれば、Made in USAやMade in UKなど高価格帯のモデルもあります。
996にもMade in USAだけでなくアジア生産モデルがあり、ニューバランス公式もアジアメイドの996が増えながら長く展開されてきたことを説明しています。
私が現在所有している赤い996もアジア生産です。
最初から高価なモデルを買わなくてもニューバランスを楽しめます。
そして好きになってくると、
「USA製はどう違う?」
「UK製は?」
「990系は?」
「1000番台は?」
と興味が広がる。
入口から奥まで商品があることも、ブランドを長く楽しめる理由です。
ただし、
値段が高いニューバランスほど自分の足に合う
という意味ではありません。
価格とフィットは別問題です。
理由7|若い人専用でも、大人専用でもない
ニューバランスは年齢を限定しにくいスニーカーです。
574や996を大人が履いていても珍しくありません。
一方で530のようなスポーティなモデルが現在のファッションの中で選ばれることもあります。
つまり、
若者専用の流行スニーカーでもなければ、大人専用のウォーキングシューズでもない。
この中間にいます。
574、996などのクラシック系なら、
デニム。
チノパン。
スラックス。
ショートパンツ。
などにも合わせやすい。
ニューバランスはスポーツシューズらしさを残しているのに、スポーツをするとき以外にも使えるところが強いです。

ニューバランスはなぜ今また流行ってる?
ここまで説明してきたのは、
ニューバランスがなぜ長く人気なのか
です。
では、
「ニューバランスはなぜ今また流行っているの?」
という疑問はどうでしょう。
これは分けて考えたほうが分かりやすいです。
996や574のような昔からの定番が長く売れていることと、
2000年代のランニングシューズを思わせるデザインが現在あらためて選ばれていることは、同じ現象ではありません。
現在人気の530などを見ると、
メッシュ。
シルバー系パーツ。
複雑な切り替え。
スポーティなソール。
といった、クラシックな996や574とはかなり違うデザインがあります。
一方で私が所有している725にも、996とは違うスポーティでボリュームのある雰囲気があります。

少し前なら「昔のランニングシューズ」に見えたデザインが、時代が変わることで新鮮に見える。
ニューバランスには長年ランニングシューズを作ってきた蓄積があります。
そのため、
クラシックなデザインが求められる時代。
スポーティなデザインが求められる時代。
どちらにも使える過去のモデルやデザインがあります。
つまり、
流行に合わせてブランドそのものを作り直すのではなく、ブランドの中にすでに違う時代のデザインが存在している。
これもニューバランスが現在まで人気を維持できる理由だと思います。
「ダサい」「おじさんっぽい」と言われるのになぜ人気?
ニューバランスを調べていると、
「ダサい」
「おじさんっぽい」
という意見が気になる人もいると思います。
確かにニューバランスには、
丸いシルエット。
メッシュ。
スエード。
グレー。
大きなNロゴ。
など、かなり実用品的な要素があります。
ものすごくシャープで、最初からファッション性だけを狙ったスニーカーとは少し違います。
でも個人的には、
その少し野暮ったいところまで含めてニューバランスらしさ
だと思っています。
全部を格好よくしすぎていない。
スポーツシューズだけど日常にも入れられる。
そのため流行が少し変わっても使いやすい。
「野暮ったく見える」と「長く履ける」は、意外と近いところにあるのかもしれません。
ニューバランスが人気でも欠点はある
ここまで人気の理由を書いてきましたが、
ニューバランスなら何を買っても間違いない
という意味ではありません。
初心者なら次の点は知っておいたほうがいいでしょう。
モデルによってサイズ感や履き心地が違う
574が合ったから、996や725も必ず同じサイズ感で合うとは限りません。
モデルが違えば形も違います。
初めて履くモデルなら、可能であれば試着したほうが安心です。
定番モデルは人と被りやすい
574や996などは長く売られている定番です。
そのため、人と同じモデルになることはあります。
一方でカラーや素材違いが多いのもニューバランスの特徴です。
価格差が初心者には分かりにくい
見た目は似ていても、生産国、素材、ソール、仕様などによって価格が変わります。
「高いから絶対に履きやすい」
とは考えないほうがいいでしょう。
人気モデルが自分の足に合うとは限らない
これも重要です。
SNSで人気。
ランキング上位。
定番モデル。
だからといって、自分の足に合うとは限りません。
ニューバランスはモデルの選択肢が多いからこそ、
人気順だけでなく、自分の足や用途に合わせて選ぶ
ことが重要です。
初めてニューバランスを買うならどれ?
「人気なのは分かったけど、結局どれを買えばいい?」
という初心者なら、まず難しく考えすぎる必要はありません。
現在家にある4モデルを大まかに分けると、次のようになります。
| モデル | 特徴 |
|---|---|
| 574 | 丸みとボリュームがある定番系 |
| 996 | 比較的細身ですっきりした定番系 |
| 725 | スポーティでボリュームのあるデザイン |
| 373 | 比較的シンプルで普段履きしやすい |

どれが一番上ということではありません。
クラシックな形が好きなのか。
丸みが欲しいのか。
スポーティな見た目が好きなのか。
できるだけシンプルに履きたいのか。
まずは見た目から選んでもいいと思います。
そして実際に試着して、自分の足に合うか確認する。
ニューバランスは選択肢が多いブランドだからこそ、
「一番人気はどれ?」より「自分ならどれを履きたい?」
で選んだほうが長く使いやすいです。
ニューバランスについて初心者が気になりやすい疑問
ニューバランスは本当に履き心地がいい?
履き心地やフィットを重視してきたブランドですが、モデルごとに違います。
ニューバランスなら全部同じように履きやすいわけではありません。
自分の足に合うモデルを選ぶことが重要です。
人気モデルなら誰でも履きやすい?
いいえ。
574、996、725などはそれぞれ形が違います。
人気モデルだから自分にも必ず合うとは限らないため、初めて履くモデルは可能なら試着するのがおすすめです。

ニューバランスはなぜ数字ばかりなの?
574、996、990、725などはモデルを区別する番号です。
数字が大きいほど高級、数字が小さいほど性能が低いという単純な関係ではありません。
番号について詳しく知りたい場合は、ニューバランスのブランド解説記事で紹介しています。
安いニューバランスでも大丈夫?
価格だけで良し悪しは決まりません。
用途やデザイン、足との相性が重要です。
高価格モデルには素材や生産方法、仕様などの違いがありますが、高いモデルほど誰にでも履きやすいわけではありません。
ニューバランスは何歳まで履いていい?
年齢で決める必要はありません。
574や996のようなクラシックモデルは幅広い年代で使いやすく、現在は530のようなスポーティなモデルもあります。
年齢より、服装や好みに合わせて選べばいいと思います。
ニューバランスが何十年も人気なのは、流行だけで売れていないから
ニューバランスが人気なのは、
「履き心地がいいから」
だけではありません。
足へのフィットを重視してきた歴史がある。
ランニングシューズとして積み上げてきた機能がある。
996や574のような長く残る定番がある。
その一方で、クラシックなモデルとは違うスポーティなデザインもある。
価格帯も広い。
幅広い年代が選べる。
そして時代が変わると、ブランドの中にある別のモデルが注目される。
一つのスニーカーが何十年も流行っているのではありません。
人気になるモデルが時代によって変わりながら、ニューバランスというブランド自体が残り続けています。
私自身も長年ニューバランスを履いてきましたが、ずっと同じモデルを買い続けてきたわけではありません。
1300を履いた時期もあれば、1500、1700、999、2000を選んだ時期もあり、現在は996と725を履いています。
それでもニューバランスを選んでいる。
結局、この
「次は別のニューバランスを履いてみたい」
と思わせるモデルの幅こそ、ニューバランスが何十年も人気を維持している大きな理由なのだと思います。

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