
RCカー(ラジコンカー)のセッティングは、基本を押さえておけばどんな路面でも安定した走りができます。
特に「車高・キャンバー角・舵角」の3つは、走りの基準となる“最重要ポイント”です。
この記事では、初心者が最初に確認すべき基本セッティング3点を順番に解説します。
ラジドリにも応用できる内容なので、これから始める方も安心してチェックしていきましょう。
Contents
セッティングの前に「リセット」する
まず最初に、マシンを一度軽く押してダンパーを1回沈ませることを忘れずに。
これは、走行状態の姿勢でセッティングを行うための準備です。
どんな調整でも「一押しリセット」をルーティンにしておきましょう。

基本セッティングの最重要3点
- 車高
- キャンバー角
- 左右の舵角
1️⃣ 車高(しゃこう)を合わせる:セッティングの基本中の基本
車高は全てのセッティングの基準になります。
まずはハイトゲージで前後の車高を測定しましょう。
- オンロード・ドリフトカーの基本値:5mm
- シャーシに反りがある場合 → 反り分を足して調整(例:反り2mmならハイトゲージ7mmで測る)
👉 測定位置は毎回同じ場所に固定します。
車高は「ダンパースプリングのテンション」や「スペーサーの枚数」で調整可能です。
💡初心者はまず、スペーサーで高さを変える方法から始めるのがおすすめです。
車高の測定にはハイトゲージを使いましょう


つまり、5mmを基準に、シャーシの反りがある場合はそれを踏まえて、合計が5mmになるようにします。※シャーシの反りが2mmの場合5+2でハイトゲージで7mmという事になります
オンロード・ドリフトカーの車高は5mmが基本!


車高の調整はダンパーのスプリングテンションで合わせます
オイルダンパーにはスプリングテンション調整できるスペーサーが付いている場合が多いのでこのスペーサーでテンションを調整して車高を変えましょう


2️⃣ キャンバー角を調整する:コーナーでの安定感UP
次に、タイヤの**傾き(キャンバー角)**を整えましょう。
目安は以下の通りです。
| 部位 | 推奨角度(ドリフト) |
|---|---|
| フロント | 6〜10度 |
| リア | 0.5〜6度 |
測定にはキャンバーゲージを使用します。
ラジドリではフロントはロアアーム、リアはアッパーアームで調整するのが定番です。
- フロントの調整:ロアアームの長さを変更
- リアの調整:アッパーアームを変更
これで、曲がりやすさと直進安定性のバランスが取れます。

キャンバー角の測定はキャンバーゲージで

フロントキャンバー角の調整はロアアームで
ラジドリではキャンバー角の調整はロワアームの長さを変えて行った方が、ボディとの関係性の変化が少なくて良いそうです。

リアキャンバー角の調整はアッパーアームで

3️⃣ 左右の舵角(だこう)を確認:操作感の左右差をなくす
最後に、ステアリングの左右バランスを確認しましょう。
サーボホーンの位置が中央(サブトリム調整済み)になっているかをチェック。
- 左右が最大限切れるか
- フロントタイヤが左右で同じ角度になるか
ドリフトカー(2WD)では特に重要です。
必要に応じてアルミ製サーボホーンに交換すると、よりシャープな操作感になります。

アルミサーボホーンに変更でよりシャープな操作感に
アルミのサーボホーンに変更すると簡単にシャープさがでます、もちろんセッティングがちゃんと調整されている事が前提です

✅ まとめ:基本3点は常にチェックしよう
セッティングは奥が深いですが、迷ったらいつでもこの3つを見直しましょう。
- 車高(ハイトゲージで5mm基準)
- キャンバー角(フロント6〜10°/リア0.5〜6°)
- 舵角(左右均等に切れるか)
これらが揃うと、走りのクセや不調の原因も見つけやすくなります。
「上手く走らない」と感じたら、まず基本に戻る。それが上達への近道です。




























