
TT-02の車高はどうやって測り、左右を合わせるのか。
TT-02は標準状態では車高が高く、オンロードRCカー向けの低車高用ゲージでは測れない場合があります。この記事では、曲尺を使った車高の測り方から、左右差を合わせる手順、調整しても揃わない場合の確認点まで整理します。
TT-02の車高とは
ラジコンカーの車高は、基本的に路面からシャーシ下面までの高さです。
ボディとタイヤの隙間を測るわけではありません。
TT-02を横から見ると、フェンダーとタイヤの隙間で高さを判断したくなりますが、ボディポストの位置やボディ穴、ボディのカット位置によって見え方は変わります。
車高を確認するときは、
平らな路面からシャーシ下面まで
を基準にします。
まず重要なのは、何mmまで下げるかではありません。
- 左右の高さが大きく違っていないか
- 前後左右を毎回同じ場所で測れているか
- サスペンションが自然な位置まで戻っているか
この3点を確認してから車高を合わせます。
TT-02は通常のオンロード用車高ゲージでは測れない場合がある
オンロードRCカー向けの車高ゲージは、低い車高を測ることを前提に作られているものがあります。
TT-02の標準状態はそれより車高が高いため、手持ちの車高ゲージではシャーシ下面まで届かず、測定範囲に入らないことがあります。

無理に車高ゲージを使う必要はありません。
TT-02の車高確認では、曲尺を平らな板の上に立てて測る方法が使えます。
曲尺なら高い位置まで目盛りがあるため、標準車高のTT-02でも路面からシャーシ下面までの距離を確認できます。
この記事では、曲尺を使って測定します。
TT-02で車高が決まる構造
TT-02の車高は、一つの部品だけで決まるわけではありません。
主に次の部分が関係します。
タイヤの直径
路面からシャーシまでの高さなので、タイヤの直径が変われば車高も変わります。
左右で違うタイヤを使っていたり、片側だけ大きく摩耗していたりすると、サスペンション側を触っても左右の車高が揃わないことがあります。
測定前に4本のタイヤを確認します。
スプリング
車体重量を支えているのがスプリングです。
左右でスプリングの種類が違う、正しくスプリング受けに収まっていない、組み付け状態が違う、といった場合も車高差につながります。
ダンパーの取り付け位置
左右のダンパーで取り付け穴が違うと、ダンパーの角度やサスペンションの動きも変わります。
フロント左右、リヤ左右は、それぞれ同じ位置に取り付けられているか確認します。
サスペンションアームの動き
サスペンションアームの動きが渋いと、車体を押したあとに同じ高さまで戻りません。
1回目と2回目で測定値が大きく変わる場合は、車高を調整する前に足回りの動きを確認します。
スプリングのプリロード
車高調整機能のあるオイルダンパーでは、スプリングをあらかじめ縮めるプリロード量を変えることで車高を調整できます。
ただし、TT-02標準のフリクションダンパーでは、ネジ式カラーのような細かな車高調整機構はありません。
そのため、標準状態で左右差が大きい場合は、まず組み付け状態や足回りの動きを疑います。
TT-02の車高を測るために用意するもの
今回は次のものを使用します。
- TT-02
- 走行時に使うバッテリー
- 曲尺
- 平らで硬い板または机
専用のセッティングボードがなくても構いません。
ただし、カーペットや畳、柔らかいマットの上ではタイヤが沈み、正確に測れません。
できるだけ硬く、平らな面を使います。
曲尺の0mm位置も確認する
使用する曲尺によって、端と0mmの位置が一致していない場合があります。
測る前に、
板の表面を0mmとして読める曲尺か
を確認してください。
端から目盛りまでずれている場合は、その分を考慮して測定します。
重要なのは、前後左右すべてを同じ条件で測ることです。
TT-02の車高を曲尺で測る方法
ここから実際に測定します。
手順1:平らな場所にTT-02を置く
TT-02を硬く平らな場所に置きます。

ボディは外します。
バッテリーは走行時と同じものを搭載してください。
バッテリーを外した状態では車体重量が変わるため、実際に走行するときとは車高が変わります。
ESCや受信機なども通常の走行状態にしておきます。
手順2:タイヤを確認する
4本のタイヤが正しく取り付けられているか確認します。

次の部分を見ます。
- 左右で同じタイヤか
- ホイールナットが緩んでいないか
- ホイールが正しく取り付けられているか
- タイヤが大きく摩耗していないか
タイヤ自体に高さの差があれば、シャーシの車高にも差が出ます。
手順3:ダンパーとスプリングを確認する
フロント左右のダンパー取り付け位置を確認します。

リヤ左右も同様です。
左右で違う穴を使用している場合は、同じ位置に戻します。
さらに、スプリングが上下の受け部分に正しく収まっているか確認してください。
スプリングが斜めに乗っていたり、受けから外れていたりすると、正常な高さになりません。
手順4:車体を前後に転がす
車体を前後に20cm程度転がします。
これはタイヤやサスペンションを自然な位置に落ち着かせるためです。
その後、フロント中央付近を軽く押して離します。
次にリヤ中央付近も押して離します。
2~3回行い、車体が自然に戻る位置を確認します。
一つのタイヤ付近だけを強く押すのではなく、できるだけ車体中央を押します。
手順5:曲尺を板の上に立てる
曲尺の短い辺を、TT-02を置いている板や机に密着させます。

長い辺が垂直になるように立てます。
曲尺をシャーシの下に差し込む必要はありません。
車体の横に曲尺を立て、シャーシ下面と同じ高さにある目盛りを読む
という測り方です。
曲尺が斜めになると測定値が変わるので、短い辺をしっかり測定面に当てます。
手順6:フロント左の車高を測る
まずフロント左側を測ります。

曲尺をシャーシ側面へ近づけます。
シャーシ下面と同じ高さの目盛りを読みます。
ここで重要なのは、測る位置を決めることです。
毎回違う場所を測ると比較できません。
シャーシの形状やネジ位置を目印にして、
「フロントはここ」
という位置を決めます。
手順7:フロント右を同じ位置で測る
次にフロント右側を測ります。

左側と同じ前後位置で測定してください。
例えば左側をフロントサスペンション付近で測ったのに、右側をシャーシ中央付近で測ると正確な左右比較ができません。
フロント左とフロント右は、必ず左右対称になる場所を測ります。
手順8:リヤ左右を測る
同じ方法でリヤ側も測定します。
リヤ左を測ったら、同じ位置のリヤ右を測ります。
測定結果はメモしておくと分かりやすくなります。
| 測定位置 | 車高 |
|---|---|
| フロント左 | ○mm |
| フロント右 | ○mm |
| リヤ左 | ○mm |
| リヤ右 | ○mm |
この4か所を基準に調整します。
TT-02の左右の車高を合わせる手順
測定できたら左右差を確認します。
手順1:まずフロント左右を比べる
例えば、
- フロント左:○mm
- フロント右:○mm
というように数値を比較します。
大きな差がある場合は、すぐに車高を変更するのではなく、まず原因を確認します。
手順2:左右の組み付け状態を確認する
確認する順番は次のとおりです。

- タイヤが左右同じか
- スプリングが正しく収まっているか
- ダンパー取り付け穴が同じか
- サスペンションアームが滑らかに動くか
- ダンパーが正常に動くか
標準TT-02では、左右差があるからといってすぐに車高調整パーツを追加するのではなく、組み立て状態に違いがないかを先に確認します。
手順3:リヤ左右も確認する
フロントと同じ方法でリヤ側を確認します。

左右差がある場合は、タイヤ、スプリング、ダンパー、アームの順に見ます。
手順4:調整後にもう一度車体を落ち着かせる
部品を直したりダンパーを調整したりしたら、そのまま測ってはいけません。
再び車体を前後に転がします。
その後、フロントとリヤを軽く押して離します。
サスペンションが自然な位置に戻ってから再測定します。
手順5:再び曲尺で4か所を測る
最初と同じ場所を測定します。

- フロント左
- フロント右
- リヤ左
- リヤ右
測る位置と条件を変えないことが重要です。

オイルダンパーで車高を合わせる場合
TT-02Sなど、車高調整ができるオイルダンパーを装着している場合は、スプリングのプリロード量を変更して車高を合わせることができます。

低い側はプリロードを増やし、高い側はプリロードを減らします。
ただし、一度に大きく変更しません。
スペーサー式なら1枚ずつ、ネジ式カラーなら少量ずつ動かします。
調整するたびに、
- 車体を前後に転がす
- 車体中央を軽く押す
- 曲尺で再測定する
という作業を繰り返します。
左右で大きく違うプリロード量にしないと車高が揃わない場合は、別の原因がないか確認してください。
TT-02標準フリクションダンパーの場合
標準TT-02のフリクションダンパーは、一般的なネジ式オイルダンパーのように細かく車高を変更する構造ではありません。
そのため、左右差がある場合は調整より先に組み付けを確認します。
確認する順番は、
- 左右のスプリングが同じか
- スプリングが正しく入っているか
- ダンパー取り付け位置が同じか
- ダンパー下部が正しく固定されているか
- サスペンションアームが引っ掛かっていないか
- タイヤの直径が左右で違っていないか
です。
標準状態で大きな左右差がある場合は、
「車高調整が必要」ではなく「左右で何かが違っていないか」
を先に確認します。
TT-02の車高調整で注意するポイント
曲尺を斜めにしない
曲尺の長い辺が斜めになると、実際より高い数値を読むことがあります。
短い辺を測定面へしっかり当て、長い辺を垂直にします。
毎回違う場所を測らない
TT-02のシャーシ下面には形状の違う部分があります。
前回と違う位置を測れば、数値も変わります。
ネジやシャーシ形状を目印にして、前後左右の測定位置を固定します。
ボディの高さで判断しない
左右のフェンダーとタイヤの隙間が違って見えても、シャーシの車高差とは限りません。
ボディ位置の違いもあるため、車高は必ずシャーシ下面で確認します。
柔らかい床で測らない
カーペットや畳ではタイヤが沈みます。
1mm程度の差を確認したい場合は特に、硬く平らな板の上で測定してください。
車体を押した直後にそのまま測らない
押した位置でサスペンションが止まっていると、正しい車高を測れません。
押したあとに軽く前後へ転がし、車体を自然な位置へ戻してから測ります。
ダンパーオイルの硬さだけで車高を変えようとしない
ダンパーオイルは、主にダンパーが動く速度に関係します。
静止状態の車高を直接合わせる作業では、スプリングのプリロードやダンパー長、取り付け位置、タイヤ径などを確認します。

TT-02の車高が左右で揃わない原因
車高を測って左右差がある場合は、次の順番で原因を確認します。
測定している場所が違う
最初に確認するポイントです。
左と右で曲尺を当てている前後位置が違えば、数値を比較できません。
左右対称の位置を測ります。
測定面が傾いている
机や板自体が傾いていると、車体側をいくら調整しても正確に揃いません。
確認する場合は、TT-02の向きを180度変えて再び測ります。
車体の向きを変えたことで車高差の出る側も変わる場合は、測定面の傾きも確認してください。
曲尺が垂直になっていない
曲尺を手で持ったまま斜めにすると測定値が安定しません。
短い辺を板に当て、できるだけ毎回同じ角度で測ります。
サスペンションアームが渋い
アームの動きが渋いと、サスペンションが毎回同じ位置に戻りません。
1回目は高い、2回目は低いというように測定値が安定しない場合は、車高より先に足回りの動きを確認します。
スプリングが正しく収まっていない
スプリングの端がスプリング受けから外れていると、左右でスプリングの状態が変わります。
ダンパーを横から確認します。
ダンパーの取り付け位置が違う
片側だけ違う穴に取り付けられていると、左右でサスペンションの条件が変わります。
左右同じ穴に取り付けます。
ダンパーの長さが違う
オイルダンパーを組んでいる場合は、左右でダンパーエンドのねじ込み量などが違っていないか確認します。
ダンパーを外して左右を並べると確認しやすくなります。
タイヤの大きさが違う
摩耗やタイヤの種類によって直径が違う場合もあります。
左右のタイヤを入れ替えて車高差の出る側も移動した場合は、タイヤ側を確認します。

配線が足回りに当たっている
モーターコードや受信機周辺の配線がサスペンション部品に接触すると、片側だけ正常な位置まで戻らないことがあります。
車体を押しながら、配線が可動部分に触れていないか確認します。
TT-02の車高は何mmに合わせればいい?
TT-02の車高は、すべての走行場所で同じ数値に合わせるものではありません。
舗装された平らな場所と、凹凸や小石のある場所では必要な最低地上高が違います。
最初から特定の数値だけを狙うのではなく、
- 左右差を確認する
- 前後左右を同じ条件で測る
- シャーシが路面へ接触しないことを確認する
- タイヤやボディが干渉しないことを確認する
- 実際に走行して底打ちしないか確認する
という順番で見ます。
サーキットなどで最低地上高の規定がある場合は、その規定に合わせます。
初心者がつまずきやすいポイント
TT-02の車高調整で初心者が迷いやすいのは、調整方法そのものよりも測定方法が定まっていないことです。
特に、
「手持ちの車高ゲージが入らない」
という状態で作業が止まりやすくなります。
TT-02のように標準車高が高い車体では、オンロード向けの低車高用ゲージにこだわる必要はありません。
曲尺を使い、
路面からシャーシ下面までを毎回同じ位置で測る
という基準を決めれば、左右差や調整前後の変化を確認できます。
専用工具を使うことよりも、
- 平らな場所
- 同じ測定位置
- 同じ車体状態
- 同じ測り方
を揃えることが重要です。
TT-02の車高を合わせる方法まとめ
TT-02の車高を合わせるときは、まず測定条件を揃えます。
通常のオンロード向け低車高用ゲージでは測定範囲に入らない場合があるため、標準車高のTT-02では曲尺を使って測定できます。
手順は、
- 平らで硬い場所にTT-02を置く
- バッテリーを搭載する
- タイヤとダンパーの状態を確認する
- 車体を前後に転がしてサスペンションを落ち着かせる
- 曲尺を測定面に垂直に立てる
- フロント左右を同じ位置で測る
- リヤ左右を同じ位置で測る
- 左右差の原因を確認する
- 調整後にもう一度同じ場所を測る
という流れです。
重要なのは、曲尺で何mmだったかだけではありません。
毎回同じ条件・同じ位置で測り、左右差と調整前後の変化を確認することです。
標準TT-02で左右差が大きい場合は、いきなり車高を変更するのではなく、スプリング、ダンパー取り付け位置、サスペンションアーム、タイヤの状態から確認します。
関連する記事
標準フリクションダンパーでは車高を細かく調整できないため、オイルダンパーへの交換を検討している場合は、先に必要性を確認してください。
車高を確認したあとに直進状態や左右の切れ方も調整する場合は、ステアリング調整の手順を確認できます。























