RCカーのサスペンションの主役がオイルダンパー。オイルダンパーはダンパーのシリンダ内にオイルが入っています。スプリングやオイルを変えることでマシンの挙動が変えられます。RCカーではメジャーなオイルダンパーのセッティングには3つの項目で調整します
Contents
オイルダンパーのセッティングで
確認する3項目
・スプリング
・ダンパーオイル
・ダンパーピストン
オイルダンパーの基本的な考え方としては、ソフトになると路面への追従性が高まる反面、振動を抑える力は弱まります。グリップが良くフラットな路面では固めに、グリップが弱くダートな路面のには柔らかめにセッティングするというのが基本的な考え方です。セッティング前には左右各ダンパーの長さを必ず揃えておきましょう。
スプリング
最初に決めるのはスプリングの強(硬)さ
スプリングで路面からの衝撃を和らげ、車高を維持しています。スプリングは簡単に交換できて変化もわかりやすいので。最初にスプリングを交換してみましょう。
スプリングの固さは車の重さに合わせます。例えば軽量化すればそれにあわせてスプリングを弱くする必要がありますし、モーター交換等でマシンの速度が上がればコーナリング時にかかる荷重も増すので、荷重に負けない固いスプリングを選ぶ必要があります。なお、スプリングの固さは前後同じがベストとは限りません。前後でスプリングの固さを変えることでも走行特性は変化します。スプリングをいくつかストックしておいて好みを探しましょう。
ダンパーオイル
操縦性の調整にはダンパーオイル交換
ダンパーの効きはオイル自体でも調整が可能で、オプションパーツとしてミディアム・ハード・ソフトなど、粘度(ねばり気)の異なるものが各種用意されています。オイルダンパーのセッティング時には、大きな調整は後述のピストン穴の有無や穴の数で行い、細かな調整はオイルの粘度で行いましょう。そもそもダンパーオイルはスプリングの伸縮による振動を減衰してマシンを安定させることです。オイルは粘度が高い(ハードな)ものは硬くなるので早く安定しますが動きも硬くなります。逆に粘度が低い(ソフトな)ものほどピストンが動きやすくなります。また、オイルの粘度は気温によっても変わります。気温が低い時は柔らかめ、高い時には固めのオイルを選ぶことでコンディションを一定にできます。
ダンパーピストン
減衰力の調整はピストンの穴数で
オイルのように減衰力を変化できるのがダンパーピストンです。ピストンに開けられた穴をオイルが通る量で減衰力を調整できます。
減衰力小=柔らかい
ピストン穴数:多
ピストン穴径:大
ピストン動作:速
減衰力大=硬い
ピストン穴数:少
ピストン穴径:小
ピストン動作:遅
ピストンに開けられた穴の数と穴の大きさでダンパーの特性を変えられます。オイルの硬柔とピストンの穴数(面積)を変えながらマシンの動きを調整しましょう。
※画像は全てイメージです。
※記載している内容は2020年10月現在のものです。
※一般的な使用方法をご紹介しています。各製品の表示・使用方法に従ってご利用ください。