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80年代風ネオンロゴの作り方 — Photoshopで作るレトロ×近未来のTシャツデザイン(初心者向け)
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80年代の映画やゲームで見たような、暗めの紫〜青のグラデで光る“ネオンロゴ”。この記事ではPhotoshopを使い、初心者でも再現できるステップバイステップの手順と、Tシャツに応用する合成〜印刷向けの書き出し方法までを丁寧に解説します。PSDテンプレと印刷向けの書き出し設定も解説。まずは短い要約をどうぞ。

すぐ試したい人向け
  1. 新規ファイル:1500×1000px(画面)/ 印刷は350dpiで作成。
  2. 文字:Syntax LT Std Black を使用 → シェイプ化。
  3. グラデ(指定色)→ 外側光彩(青系)→ 内側光彩→ ベベルで立体感。
  4. Tシャツ合成:ロゴを3レイヤーに複製して乗算・オーバーレイ・通常で馴染ませる。
  5. 書き出し:Web用PNG/印刷は350dpi PNG+白版またはベクター(SVG/PDF)を用意。

必要なもの

  • Adobe Photoshop(最新推奨)
  • フォント:Syntax LT Std Black(太めのゴシックが◎)
  • 黒いTシャツのモックアップ(Unsplash等から高解像度を取得)
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80年代風ネオンデザインは紫青系のダークなグラデーション使いがキモ

ネオンデザインの雰囲気を出すにはグラデーションの使い方がキモになります。暗めで紫が入ったグラーデーションを上手く使いながらロゴを作っていきます

フォトショップを使った80年代ネオン風なロゴデザインの作り方

  • 画面表示用:W 1500px × H 1000px / 解像度 72dpi(モックアップ表示用)
  • 印刷用:W 3500px(例) × 解像度 350dpi またはベクター形式で用意
  • ヒント:印刷する場合は最終的に 白インク(下地) が必要なことが多いので、白版を別レイヤーで作っておく。
サイズはW1500px・H1000px・解像度72dpi。モックアップのため画面用データです。印刷する場合は350dpiにしましょう

文字の準備とシェイプ化

  • 文字レイヤーを右クリック → 「テキストをシェイプに変換」(これで塗り・線が自由に操作できます)。
  • テキストで「GARRETT」等を入力。フォントは Syntax LT Std Black

グラデーション(80年代らしい配色)

ネオン感の要は暗めの紫→鮮やか青のグラデです。Photoshopのグラデーションエディターに以下のストップを入れてみてください(左から右へ):

レイヤースタイル→グラデーションオーバーレイ

グラーデーションエディター

  • 位置 0% : #3b086c
  • 位置 15%: #741cc6
  • 位置 34%: #49117d
  • 位置 46%: #ffffff ← 中間のハイライト
  • 位置 55%: #738fd6
  • 位置 71%: #0048ff
  • 位置 88%: #0909c7
  • 位置 96%: #ffffff ← ところどころ強いハイライト

CSSでの近似例(Webで使う場合):
background: linear-gradient(90deg, #3b086c 0%, #741cc6 15%, #49117d 34%, #ffffff 46%, #738fd6 55%, #0048ff 71%, #0909c7 88%, #ffffff 96%);

レイヤースタイルの具体設定(Photoshop)

対象:文字シェイプレイヤーに下記を順に追加。

  • グラデーションオーバーレイ
    • 上記グラデーションをセット。ブレンドモードは 通常 / 不透明度 100%。角度は見ながら調整(例:0〜45度)。
  • 外側光彩(Outer Glow)
    • 色:薄い青(例 #4aa0ff#738fd6 をベースに)
    • ブレンドモード:スクリーン
    • 不透明度:40%(まず弱め → 見て調整)
    • サイズ:30〜70px(ロゴの解像度に合わせる)
  • 内側光彩(Inner Glow)
    • 色:暗い紫(例 #2a0050
    • ブレンド:乗算
    • 不透明度:20〜35%
    • サイズ:3〜10px(陰影を強調)
  • ベベルとエンボス(Bevel & Emboss)
    • スタイル:Inner Bevel
    • テクニック:Smooth
    • 深度:20%(弱め)
    • サイズ:2〜8px(控えめ)
    • ハイライトモード:スクリーン、シャドウモード:乗算
  • ストローク(縁取り)(コピーしたシェイプレイヤーに適用)
    • 塗り:なし、線幅:5px(例)
    • グラデーションオーバーレイを適用して角度を変え、立体感を演出

コツ:すべての効果は初めは弱めに入れて、全体を見ながら微調整すること。ネオンは「局所的な強ハイライト」と「穏やかな光のにじみ」のバランスが命です。

レイヤースタイル→光彩(外側)

ネオン管の光る雰囲気を出すために外側に青系のぼかしをいれます

レイヤースタイル→光彩(内側)

内側に影を入れて陰影と立体感を出します

レイヤースタイル→ベベルとエンボス

エンボスで立体感を出します。全ての効果はまず弱めに入れて様子を見ましょう

フチ(ストローク)でさらに光らせる手順

  • さらにコピーして外側に Outer Glow(サイズ大)を追加すると「ネオン管のにじみ」が出ます。
  • 文字をコピー → 塗り なし、線幅 5px(色はグラデ)
  • グラデーションオーバーレイを同じグラデで適用、角度をずらして光の方向を演出。

レイヤースタイル→グラデーションオーバーレイ

最初につけたグラデーションスタイルを使い、角度を変えながらちょうど良い立体感と光具合を探しますsささいさいsさいshさいしょさいしょnさいしょにさいしょさいしさいさ

フチにエンボスをかけて立体感を追加すれば完成です

レトロ感と近未来感が程よく混ざった80年代風ネオンロゴができました

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作ったロゴをTシャツデザインに展開

つくったロゴをTシャツに入れてTシャツとして完成させます

素材はUsplashで探します。Usplashは高品質な無料素材がたくさんあるのでオススメです。わたしはモックアップやイメージボードの制作によく使っています
mens t で検索
良さそうな黒いTシャツの画像が見つかりましたのでダウンロードします

Tシャツ合成手順(Photoshopでの実践)

  1. モックアップの黒いTシャツ画像を用意(高解像度) → レイヤーマスクで腕周りに隠れる部分を切る。
  2. ロゴレイヤーを 3枚複製
    • 最下層:ブレンドモード 乗算(Multiply) / 不透明度 30% → Tシャツの影と馴染ませる
    • 中間層:ブレンドモード オーバーレイ(Overlay) または ディザ合成(Dissolve) の薄い不透明度 20% → 色味を馴染ませる
    • 最上層:ブレンドモード 通常(Normal) / 不透明度 50% → ハイライトを残す
  3. 影を手作業で追加:ブラシ(黒・不透明度 5〜8%・乗算)で周辺を軽く塗る。
  4. ノイズ(Filter → Noise)を小さめに与えると「生地に馴染んだ感」が出ます。
  5. 最後に 変形 → ワープ でシワに合わせてロゴをゆがませる。これで自然な合成になります。
そのままではトーンが合わないので合成加工していきます
レヤーマスクで腕に隠れているであろう部分を消します
ここからロゴのレイヤーを3枚重ねていきます
最初のレイヤー(最下層)は乗算30%
次のレイヤー(真ん中)はディザ合成20%

3枚目(最上層)は通常モードで50%
影の部分をブラシの黒(5〜8%)乗算で塗っていきます
ノイズを加えてなじませます
変最後に変形→ワープで形を調整
Tシャツのシワに出来るだけあわせてワープで調整

印刷向けの注意(重要)

  • ネオン色はCMYKで再現しづらい:光るような蛍光色は通常のCMYKでは飽和できないため、スポットカラー(DIC/Pantone)白インク下地(暗色シャツ) を検討。
  • スクリーン印刷:ベクター化(アウトライン化)し、色分け(レイヤー毎)で版をつくる。白版を必ず用意。
  • DTG(インクジェット):高解像度(350dpi以上)、sRGBでPNG(透過)を推奨。ただし蛍光色は再現不可。
  • 書き出し設定(推奨)
    • Web用:PNG 72dpi(W1500×H1000) + WebP(軽量)
    • 印刷用:PNG/TIFF 350dpi(透明背景)、またはベクターPDF/SVG。白版を別ファイルで作る。

Tシャツイメージが完成

着古した感じのTシャツにあわせて色褪せた雰囲気でロゴを合成してトーンを合わせました

80年代のネオンイメージは古い映画やアニメで見たわけではなく、ゲームか何かで見ました。ネオン管が80年代というイメージは個人的にはなかったのですが、調べて見ると暗めの紫グラデーションがちょうど良いレトロ感と80年代的近未来感なのだと感じたので今回のイメージを作ってみました。数字で見ると難しそうですが実際につくってみると割と簡単でした。昔の映画などを参考にまた作ってみようと思います!

FAQ(よくある質問)

Q1. ネオン色は印刷でどこまで再現できますか?
A1. 完全な蛍光光はCMYKでは難しい。スクリーン印刷で蛍光インク/白版の併用、もしくは専用スポットカラーで近づけます。

Q2. フォントがない場合は?
A2. Syntax系が使えない場合は太めのゴシック(例:Futura Bold系、DIN、Montserrat ExtraBoldなど)で代替可。アウトライン化して微調整します。

Q3. SNSでかっこよく見せるコツは?
A3. モックアップの背景を暗めにしてロゴ周りに発光(Outer Glow)を強めに入れる。動きのあるGIF(工程の短縮版)を作ると拡散されやすい。

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