
シルクスクリーン印刷で一番最初に選ぶこと、それは枠です。枠は簡易的なものからプロ仕様まで多くあり、どのくらいの精度で何枚刷るかなどにより選択します。シルクスクリーンの“はじめの一歩”枠選びについて考えてみましょう
※当記事には広告が含まれています。※記載している内容は2023年11月現在のものです。

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シルクスクリーンの枠は作品へのスタンスで選びたい
シルクスクリーン用の枠は現在大きく分けて3つあります
- アルミ
- 木
- プラスチック
それぞれ特徴や目的が少しずつちがったりしますのでひとつずつ見ていきましょう
現時点での最高素材がアルミ枠
現在最も多く使われており、耐久性、正確性、取り回しのよさなどを考えると総合的に一番シルクスクリーンに向いていてプロの現場でも最も使用されています。少しだけ高価なことが問題なければアルミを選んでおきましょう。但し本格的に使用するなら、厚み1.2t~1.5tのアルミ板で作られたパイプから成っており、パイプの幅が30mm、高さが20mm有ることが必要です。本格的なシルクスクリーンの版は紗をパンパンに貼りますので、弱いアルミだと歪んでしまいます。これは精密な印刷やプロの場合ですが、頭の隅に入れておくとよいかも。
↑アルミ枠を選んでおけば間違いないでしょう。必ず成功したい方へ
ホビー用途なら木枠もオススメ
昔は木で作られた木枠も多かったので木で枠を自作することもできます。これは費用を抑えることができ、全てを手作りて楽しみたい人に向いています。
しかし木枠は湿気や水分の影響で曲がってしまう場合があります。複数の図案を厳密に合わせたい場合はやはりアルミフレームがよいです。木材も「欅(けやき)」「桜」「栓(せん)」などの硬木が理想ですがアルミより高くなってしまうかもれないのでホワイトウッドや栂(つが)などが現実的なラインかもしれません。

絵画用のキャンバス枠は使えます!
絵画用のキャンバス枠はキャンバスを剥がせば枠として使え強度もそこそこあります。値段も安いので試す価値はあると思います
コルクボードや写真立てでも簡易版としては使用可能
100円ショップなどにも売っているコルクボードや写真立ても枠を使用できます。強度はないのであくまで簡易版として考えましょう、とにかく安く作りたい人向け
↑コルクボードやフォトフレームはサイズも豊富で値段も安いのお試しには丁度良いです。少しでも予算を抑えたい場合は100円ショップで探して見ましょう

プラスチックで進化した枠が増えてきています
トータルではアルミ枠には劣りますが最も気軽で安全なのがプラスチック枠です。紗を枠に接着剤等を使用せずに張れたりできるので、初心者やセミナー、お子さんにも向いています。
プラスチック枠ではSURIMACCAが良さそう
手間のかかる面倒な作業を”遊び”に!いつでも・どこでも・だれでも自分で印刷ができる楽しい印刷キットとして発売されているSURIMACCAはおもちゃのブロックのようなカラフルなパーツをつなぎ合わせて、いろいろなサイズのフレームを自由に組み立てることができ、刷り終わったら分解してコンパクトに収納できるので枠のスペース(結構スペース取るんですよね。。。)もいらないらしいです。シルクスクリーンの枠を進化させたアイデア商品ですね。
TシャツといえばのTシャツくんもプラスチック枠です
ホビーでTシャツ制作といえば昔からあるTシャツくんです。よく考えたらTシャツくんの枠もプラスチックです。これだけ長く発売されているのですから初心者に使いやすく考えられているのでしょう


シルクスクリーン印刷で一番最初に使う枠はそれぞれのレベル・予算に合わせてどれを選ぶか考えましょう。アルミはもちろん良いですが、硬くエッジもシャープなので取り扱いは少し注意が必要です(女性・お子さんは特に)、木は版を水であらう度に水分を吸収するので乾燥に時間がかかるのと衛生的に若干の心配もあります。いろいろ考えると初心者は100円ショップなどのコルクボード等で試してみるのが良いでしょう。低コストで失敗しても怖くないのと、使い捨てに出来ますので初めてのシルクスクリーンにはうってつけです。2回目以降や本格的にマスターしたい段階で次のステップに合わせて枠のチョイスを進めてみてはいかがでしょうか?シルクスクリーンは想像以上に失敗する工程が多いので挫折しないように、楽しい気持ちやモノづくりの作りたい初期衝動を失わなずに続けていける事を応援しています!
※画像は全てイメージです。
※一般的な使用方法をご紹介しています。各製品の表示・使用方法に従ってご利用ください。
