日本の漫画には本当に良質な作品が多くあり、考えさせられるストーリーがたくさんあります。
中でも『寄生獣』は私のなかでも特別な漫画作品であり、何度も読み返す数少ない漫画のひとつです。
読んでないと人生損するレベルと仰っていたコルク代表の編集者・佐渡島庸平さんの表現も頷ける
最高に面白い傑作漫画だと思います
Contents
青年漫画の金字塔:寄生獣の面白さは読んでないと人生損するレベルかもという話
傑作漫画作品:寄生獣・第1話の冒頭で、宇宙から地球を見下ろす遠景をバックにこう語られます
地球上の誰かがふと思った
『人類の数が半分になったら いくつの森が焼かれずにすむだろうか……』
地球上の誰かがふと思った
『人間の数が100分の1になったら たれ流される毒も100分の1になるだろうか……』
誰かが ふと思った 『生物(みんな)の未来を守らねば……………』
大きな流れとしてはパラサイトと呼ばれる正体不明の寄生生物が、
人間の頭部を食い殺した後に、乗っ取り人喰い生物になります。
そして人間を食料として殺しながら生きていきます。
そんな中、人に寄生しそこねたパラサイト「ミギー」と共生する事になった主人公・泉新一が人間側につき
「人間対パラサイト」という抗争の図式で物語が進んでいきます。
表面上はバトル漫画のようですが、この作品の面白いところは本質が環境・エゴ・人間愛になっているからではないでしょうか。
娯楽漫画ではくくれない、ましてや単純なバケモノ来襲の話ではない、深すぎる内容にハマります
寄生獣のすごいところは表面的には面白い「人間対パラサイト」抗争ストーリーなのですが、
パラサイトの存在意義と人間の存在意義、
それぞれの正義感とその間で揺れる者達が多層的に絡み合っていて、
結局誰も悪くない、お互いが自分たちの正義の為に戦っていることが見え始める部分にあると思います。
キャラクターの設定もすごく魅力的で、非現実な壮大な話の中で設定を日常のシーンにしてあるのでより人間味を感じられる気がします。
漫画であり哲学書でもある!? 非現実な現実世界で人間はどう考えればよいのか
日常の暮らしが脅かされた時、人間はどう考えて対応すればよいのでしょうか。
誰もが先の見えない恐怖と戦えるはずもなく、混乱と錯乱に陥る可能性はあります。
『寄生獣』はそれぞれの正義と大切なものや生き方を探すストーリーかもしれません。
本当に深く考えさせられ、何より漫画として最高に面白い作品です。
通常盤で全10巻、完全版全8巻で発行されています。面白いのすぐ読み終わると思いますので、不安定な今の時代にこそ読んでみて欲しい作品です
https://twitter.com/toikoh9114/status/1251837318748463105
寄生獣考察まとめ:人間の本質と共生の哲学を描く名作漫画
『寄生獣』は岩明均によるSF漫画の傑作であり、1988年に連載がスタートしました。人間と地球外生命体「パラサイト」の関係を描きながら、「人間とは何か」「生命とは何か」という深いテーマを問いかける作品です。この名作を多角的に紹介します。
ストーリーの概要
主人公・泉新一は、右手にだけ寄生したパラサイト「ミギー」と共に、生き残りをかけた戦いに巻き込まれます。物語は単なるホラーやSFの枠を超え、共生と個性、倫理と生存本能の狭間を描いていきます。
キャラクターの魅力
『寄生獣』では、主要キャラクターが物語の進行とともに著しく変化します。
- 泉新一: 普通の高校生から、冷静で理知的な一面を持つ青年へと変貌。
- ミギー: 冷酷なパラサイトとして始まるも、次第に人間的な性格を見せるように。
- 田村良子: 最も知的なパラサイトでありながら、人間的な感情を体現する役割を担います。
それぞれのキャラクターが「人間性」や「理性」と「本能」のテーマを体現しており、読者に新たな視点を提供します。
物語のテーマと構造
『寄生獣』では、人間とパラサイトを二軸に、「知性と本能」「共存と破壊」を対比的に描いています。この対立は物語の進行に伴い複雑化し、単なる敵味方の構図を超えた哲学的な問いを生み出します【10】。
例えば、加奈や浦上といったサブキャラクターは、それぞれ異なる「人間性」の在り方を示し、新一やミギーとの対比をより深めています。一方で、広川のように純粋に人間でありながらパラサイトの思想を支持する存在も描かれ、多面的なテーマが展開されています。
メディアの影響と受容
『寄生獣』は2400万部以上を売り上げ、アニメや映画化も成功しました。特にNetflixの実写ドラマ版は、作品を新たな世代に広めました。さらに、ヒップホップアーティストの般若が「人生観を変える作品」と称賛するなど、漫画の枠を超えた影響を持っています。
視覚的な工夫
寄生獣の作劇では、視覚的なテーマ配置が鍵となっています。たとえば「人間」と「パラサイト」それぞれがどう行動するか、キャラクター配置図として分析されるほど計算された構造を持っています。
結論
『寄生獣』はSFやホラーとしてだけでなく、社会的、哲学的なテーマを持つ普遍的な名作です。これから読む人にとっても、再び手に取る人にとっても、多くの気づきを与えてくれるでしょう。
わたしが最初に寄生獣を読んだのは高校生だったと思います。その後に全巻購入して何度も読み返しています。20年以上前の漫画でもまったく古臭くなく今も新鮮です。漫画の深さと面白さに驚き、作者である岩明均さんの大ファンになり、他の作品も全て拝読させていただきました
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漫画というジャンルに触れている人で本作をまだ読んだことがない、名前だけは知っているけど昔の作品だし、絵柄が古めかしいから躊躇する、とかそういう人が居るなら絶対に読んだほうがいい。いち漫画読みとして本作をスルーしてるというのは人生を損してる、と言えるくらいの漫画史に残る大傑作。
何よりもシナリオの完成度が半端ない。第1話冒頭のモノローグ、”寄生獣”というタイトルの意味、母親という存在、田宮良子の宿した命、といったこの1巻で出てくる様々な要素、それから次の2巻で出てくる「この種を食い殺せ」などあらゆる話が伏線として後半で回収されつつ、全10冊で完璧に広げた風呂敷を畳みきる。作品のメッセージ性も完結したのが95年であることを考えると時代をかなり先取りしている。
だからといって高尚なだけの漫画というわけでもない。3巻で遍歴を経て寄生生物を体内に取り込むことで身体能力が大幅に上昇し人格に変化が見られる新一は昨今のなろう作品のチート主人公を数段説得力をもって描いている感があり、そういうジャンルを楽しんでいる若い世代にも引っかかるはず。序盤でひどい目に合わされるヤンキーをめんどくさがりながら一蹴するシーンは全てのボンクラ野郎の願望の具現化だ!ミギーと新一のバディものみたいなやり取りも楽しいし、泣けるシーンはホント泣けるし、エンタメ漫画としても一級品。
作画は決して達者な方じゃないんだけど、読んでいるともうこの絵柄以外はあり得ないと思えるんだよね。なんというか、名状しがたい”漫画力”とでも言うべきものがあるっていうか。漫画の歴史の中には時々ブレイクスルーを起こしたとしか思えない神がかった状態になる作品があるけど(例えばスラムダンクの山王戦後半とか)、本作もまさにそれ。兎も角、読むべきだ。
引用:Amazonレビュー
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※記載している内容は2024年4月現在のものです。
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