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ドライバー(Screwdriver)を使いこなすにはネジと基本構造を理解しよう
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私たちの日常生活で一番よく目にする工具がドライバーではないでしょうか、家庭でドライバーを使うのならば、プラスとマイナスの合計2本があれば問題ないかもしれません。

趣味や仕事の分野になるとそうはいきません。
そもそもネジというものは種類が膨大にあり、専門的な器具や仕事になるほどネジにあった工具を用意して使うのはトラブルを防ぐ為に当たり前にもなっているからです。

すなわちドライバーを理解するということは、まずネジを理解することが必要になってきます。サイズを理解したら、次は素材や構造を知る必要があります。

適合サイズと構造を知る事でそのドライバーの使いやすさと作業効率に気付き、
もしかしたら、その奥に息づくメーカーそれぞれの哲学が垣間見えるかもしれませんよ

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ネジに合う工具を選ぶ必然

プラスドライバーは一般的にNo.0、No.1、No.2、No.3、No.4、No.5などがあり。ホームセンターなどで販売されているネジには、対応するプラスドライバーのこの番手が記載されていますので確認してみましょう。それに対して、マイナスドライバーは先端部分の幅や厚み、先端部分から付け根までの軸の長さで分類する事が多いです。

プラスドライバーとネジの関係

No.0No.1No.2No.3No.4
ネジの呼び径(mm)1.6~22~2.93~55.5~77.5~
軸の長さ(mm)-75100150200
プラスドライバーはネジのサイズよりも小さいドライバーを使うと、中心だけに力がかかるので、ネジ山をつぶす危険があります。プラスドライバーは大さいサイズのものから使うようにすると、ネジ山がつぶれるのを防げます。使い方はよく言われる「押す力が7:回す力が3」という感じがよいでしょう。

マイナスドライバーとネジの関係

JIS規格では刃幅と軸の長さで区別されています。ドライバーの刃がネジの溝と合っていれば多少サイズが違っても一本で様々なマイナスネジは回せます。刃幅が3ミリ、6ミリ、8ミリの計3本位をまず揃えておくと幅広く対応ができるでしょう

軸の長さ(mm)先端の厚み(mm)先端の幅(mm)
500.64.5
570.75.5
1000.86
1250.97
15018
2001.19
2501.210
世界中で使用されているネジの約9割がプラスネジだといわれていますが、高級な機械式腕時計・家具などはマイナスネジが使われている事が多いのだとか。マイナスネジの方が高級品扱いなんですね!

これ以外にも精密機械などはまた別のサイズが必要になってきますが。とくに筆者の話で恐縮ですが、機械系の趣味である車・バイク・ラジコン・ドローンなどはネジと適合した信頼のおけるメーカー製ドライバーを使用して、確実で安全な作業をしたいこともあり、良い工具には惹かれます。ただ工具が好きだという話もありますが。。。

ドライバー選びには基本構造の違いも重要な要素

ドライバーの構造自体は同じようなつくりですが、本体の形状が2種類あります。
本体が途中でストップしている普通タイプと本体が貫いてある貫通タイプです。

非貫通と貫通ドライバー

貫通ドライバーはハンマーでグリップエンドを叩ける構造になっています。古くなってさび付いたネジや固いネジを、座金で叩いて衝撃を与えて緩めることができます。同じようなタイプでインパクトドライバーという物がありますがこれはグリップエンドを叩く事で本体がわずかに回転する構造になっていて、固く締まっているネジをはずす場合などに使います。インパクトドライバー程の強度はないけれど貫通ドライバーはある程度似た使い方ができます。貫通ドライバーは通電の可能性があるので電流を伴う作業には基本使えません。

貫通ドライバー重量バランスがグリップにあって長時間作業は腕が疲れるらしいです!

また本体の軸にも丸軸と角軸があり、丸軸は手で押さえながら回しやすく、角軸はスパナなどを使い高いトルクをかけることができます。根元が六角になっているボルスターは、レンチを使って高いトルクをかけれます。

グリップの種類

ドライバーの持ち手であるグリップは樹脂製や木製、ステンレス製などがあり、それぞれ特徴と用途があります

材質硬い樹脂柔らかめの樹脂ステンレス
特徴一番オーソドック疲れにくい、長時間作業向き手に馴染んで滑りにくい衛生面に優れている錆びにくい
用途あらゆる用途に対応自動車や機械自動車や機械食品、医療、精密機器
形状もラウンドタイプ、六角タイプや丸タイプなど色々あります
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