
シルクスクリーン印刷は版画のひとつで、
版画には凸版(木版、リノリウム版、活版)、凹版(銅版、ドライポイント、グラビア)、平版(リトグラフ、ジンク版、オフセット)、孔版(謄写版、タイプ孔版、ステンシル、シルクスクリーン)などがあります。
シルクスクリーン印刷はそのなかでも孔版です。
シルクスクリーンは枠にメッシュ状の絹(Tシャツ用には一般的にテトロンが主流)を張り、インクの通過する部分と、通過しない部分を作り、スクリーンの上からインクをスキージで押し出して印刷する技法です。
要はインクが通過する穴とインクが通過しないところの使い分けで絵柄を作るイメージですね、ドット絵とかと同じイメージでになります。
今回はシルクスクリーン印刷がどういう原理で印刷されているかを解説していきます!

071909_silkscreen-5470 July 19, 2009
1.インクと版をセット
シルクスクリーン印刷は下から
平らな刷り台、刷るもの(Tシャツ)、枠の順で置き
枠の上からインクをのせて、スキージという道具で上から押しながらなぞり刷ります!

2.スキージを引く
シルクスクリーン印刷のプリントはスキージでインクを版に押し付けながら
版の枠上から下に引きます、だいたいは下から上に押して
1往復する位で印刷できます

最初はにじみやカスレがでてしまうかも? 最初の練習は、使い古しか安価なTシャツなどで試しましょう
3.インクが落ちて印刷完成
刷り終えたら、版をすぐに洗いましょう、水性インクはすぐ乾燥するので
乾燥して版の表面が目詰まりしてしまうと、綺麗に印刷できない原因になります

シルクスクリーンは版があれば簡単に刷れる
シルクスクリーン印刷の原理と工程は
簡単なので版とインクあればTシャツをたくさん作れます。
版は繰り返し使えますので、同じデザインのTシャツならば何枚でも作れます、
色をかえれば好きな色で作る事もできます。
シルクスクリーンは版、刷り台も自分で作れるので
個人で手軽に出来るのも魅力のひとつです。
シルクスクリーン印刷の技法は
100年位前からある技術なのでノウハウや資料も豊富にあるので
独学でもマスターできるでしょう
まとめ
今回はシルクスクリーン印刷が実際にどうやって印刷されるかを
イラストを交えて解説しました
著者は
・シルクスクリーン印刷の道具を一通りDIYで自作してTシャツを作る
・業者に製版だけ頼む
・オリジナルTシャツ全てを業者に頼む
全て実際に体験しました
その経験から
どれがベストかは
正直その人(目的)次第というのが本音です
自分で全部を作る楽しさ
プリントする楽しさ
デザインする楽しさ
それぞれに楽しさも目的も違いますからね!
実体験から言えることは
全工程の体験と道具の自作を経験しておくと
自分で少し作る時も、業者に大量発注するときにも
スムーズに管理ができるようになると思います
著者の周りに聞いても
シルクスクリーン印刷を経験したことがある人は
ほとんどいなかったので
今後も、経験者なりの情報やアイデアをシェアしていければと思います!