
シルクスクリーン印刷って聞いたことありますか?
Tシャツやトートバッグなど、オリジナルグッズを作るときによく使われる印刷技法です。
この記事では、初心者でも失敗しにくい基本的なシルクスクリーンの方法と、作った版を使っていろんなアイテムに展開するコツをご紹介します。印刷に使うインクについても、「水性インクがなぜおすすめか」まで、わかりやすく解説します!
Contents
シルクスクリーンってどんな印刷方法?
シルクスクリーンは、メッシュ状の版(スクリーン)にインクを通して布や紙に印刷する技法です。
ひとつの版を作れば、同じデザインを繰り返し印刷できるのが特徴。
Tシャツ、バッグ、ポスター…工夫次第でいろんなグッズが作れます。
初心者向け:シルクスクリーン印刷の基本ステップ
まずは、シルクスクリーンの基本的なやり方を見ていきましょう。難しそうに見えて、意外とシンプルなんです。
① 印刷場所を決めよう
初心者のうちは、専用の刷り台がなくても大丈夫。
平らな机に厚紙や木の板を敷いて、簡易的な印刷台を作ればOKです。刷る枚数も少ないうちはこれで十分です。
② 版がズレないように固定
印刷の仕上がりに直結するのが「版のズレ」。
ズレてしまうとデザインが二重になったり、かすれたりしてしまいます。スキージ(インクを押し出すヘラ)を動かす方向に合わせて、奥側2点をしっかり固定しましょう。

③ シャツやバッグの下準備
特にTシャツなどの布製品を刷るときは、印刷面が平らになるようにします。
板に低粘着スプレーのりをふきかけてシャツの中に入れ、しっかり固定しましょう。
④ インクをのせてスキージで印刷!
版の上にインクをのせて、スキージで手前に引くように刷ります。
初心者はインクをやや多めにのせ、均等な力加減でゆっくり一回で刷るのがポイント。インクが乾いてしまうと目詰まりの原因になるので、手早く作業しましょう。

⑤ インクが乾いたら完成!
水性インクは乾燥が早く、家庭用のアイロンで熱を加えると定着力がアップします。布製品の場合は、印刷後にアイロンがけを忘れずに。
水性インクがおすすめな理由
初心者にとって使いやすいのが「水性インク」です。
その理由は以下の通り:
- ✔ 洗いやすい(水洗いでOK!)
- ✔ 匂いが少なく、室内作業向き
- ✔ 乾燥が早く、印刷後すぐ扱える
- ✔ 手や服についても落としやすい
ただし注意点として、版の上でインクが乾くと目詰まりしてしまうため、連続で大量に刷るときはこまめに湿らせるなどの対策が必要です。
手元に濡れ雑巾や霧吹きなどを用意しておき、作業から少し離れたり、刷る枚数を増やす場合は、版の上のを湿らせて一旦綺麗に(インクも)拭き取れば続けて作業も可能です。
それ以外の対策方法は一度中性洗剤で水洗い後、乾燥させてから使います。時間がある場合はこの方が初心者には安心です。
印刷後のケアとお手入れ
印刷後の版や道具はすぐに洗いましょう。
水性インクなら、中性洗剤と水で簡単にきれいになります。
作業途中に少し時間が空く場合も、濡れ雑巾や霧吹きを使って版の乾燥を防ぐと長く使えます。
ひとつの版で広がる!グッズ制作のアイデア
シルクスクリーンの魅力は、同じ版を使っていろんな物に印刷できるところ。
以下のように、多彩な展開ができます。
✅ ポスター・カード
紙に刷れば、オリジナルアートとして飾れます。
手作り感のある風合いが魅力で、額に入れれば立派なインテリアにも。

✅ トートバッグ
軽くたためる布バッグは、エコ需要の高まりから人気急上昇。
キャンバス地は少し刷りにくいですが、慣れれば問題なしです。

✅ Tシャツ
シルクスクリーンといえばやっぱりTシャツ!
誰でも着るし、イベントやプレゼントにもぴったり。販売も視野に入ります。

上に紹介したポスター、バッグ、Tシャツは1つの版で制作しています。シルクスクリーンは1つの版で同じデザイン&サイズならあらゆるアイテムが作れるのが魅力であり楽しさでもあると思います。シルクスクリーンは版づくりが少し大変で、版を作ってしまったら変更はできないという面はありますが、あらあゆる物に印刷できてグッズ制作展開がしやすいというメリットがあります。

初心者にこそシルクスクリーンがオススメ!
最初はちょっと準備が必要ですが、一度版を作れば何度でも使えるのがシルクスクリーンのいいところ。
大量生産じゃなくても、少量でも「味」が出るのがハンドメイドの魅力です。
あなたもまずはTシャツ1枚から、シルクスクリーン印刷を始めてみませんか?
まとめ
- シルクスクリーンは、初心者でも少ない道具で始められる
- 水性インクは扱いやすく、初心者に最適
- Tシャツやバッグ、紙などいろんな物に印刷可能
- ひとつの版でアイテム展開が自由自在!
オリジナルグッズづくりを楽しみながら、世界にひとつだけの作品を作りましょう!
※画像は全てイメージです。
※記載している内容は2025年6月現在のものです。
※一般的な使用方法をご紹介しています。各製品の表示・使用方法に従ってご利用ください。
