Design
【初心者向け】マイクロドローン用「1Sバッテリー」完全ガイド|LiPoとLi-HVの違いや選び方・注意点をやさしく解説
スポンサーリンク

マイクロドローン(とくにタイニーフープ)に欠かせないのが、1セル=「1S」バッテリー
でも、「LiPo?HV?Cレート?」といった専門用語に戸惑ってしまう方も多いのではないでしょうか?

この記事では、ガジェット好きな大人のドローン初心者向けに、「1Sバッテリー(LiPo/Li-HV)」の基本から選び方、注意点まで、最新情報を交えてわかりやすく解説します。

スポンサーリンク

1Sバッテリーとは?|基本の用語を押さえよう

まず、「1Sバッテリー」とは「1セル(1S)」=**単一のリチウムポリマー電池(LiPo)**で構成されたバッテリーのことです。

  • 電圧:公称 3.7V(最大 4.2V)
  • 重さ:軽量(タイニーフープなどの超小型ドローンに最適)
  • 特長:高出力で小型軽量、繰り返し充電に強い

最近では、より高電圧の「Li-HV(High Voltage)」タイプも増えています。
Li-HVは公称電圧が3.8V、最大で4.35Vまで充電可能で、飛行時間やパワーが若干向上します。

放電:負極に蓄えられていたリチウムイオンが正極に向かって移動してエネルギーが使われる。
充電:正極側にあるリチウムイオンが、電解液を通って負極側に移動して正極と負極の間に電位差が生じて電池が充電される。

スポンサーリンク

LiPoとLi-HVの違いをわかりやすく

項目LiPoLi-HV
公称電圧3.7V3.8V
最大充電電圧4.2V4.35V
パワー通常やや高め(ただし重量も増加)
寿命安定やや短め(高電圧ゆえ)
充電器専用 or 切り替え可能なタイプHV対応モデルが必要

初心者はどちらを選ぶべき?
→ 初めはLiPoタイプの方が扱いやすく、充電のリスクも低め。慣れてきたらLi-HVでパワーアップを狙うのがおすすめです。

スペックの読み方|mAh・Cレートって何?

例えば「260mAh 3.8V 30C HV」と表記されたバッテリーを例に解説します。

  • 260mAh(ミリアンペアアワー):容量(=何分飛ばせるか)
  • 3.8V:公称電圧(Li-HVの場合)
  • 30C:放電能力(Cレート)
    • Cレート × 容量 = 最大放電電流
    • 例)260mAh × 30C = 7.8A

一瞬だけ高い電流が流せる「瞬間放電能力(60Cなど)」が併記されていることもあります。こちらは数秒単位のピーク放電を指します。

「260mAh 3.8V 30C HV 4.35V」1S Lipo Battery と書いてあります。「1S」は1セルバッテリーという意味です。260mAhと言う表示が定格容量で、「定格電流260mA」の電流を連続で1時間取り出せるという意味になります。
次の30Cと書かれているのが放電能力を表す表示で、ここの「C」という表示は「Current」の頭文字で、電流を表しています。30Cという表示は連続放電能力を表し、定格電流の30倍で連続放電可能ということになります。
このバッテリーの場合、定格の30倍となります。
定格電流260mA*30ですから7800mAとなり、連続7.8Aで放電可能ということが分かります。
最後の「HV」という表示がハイボルテージを表します。この製品は公称電圧で3.8V。
これは公称電圧と言われる電圧で、完全に充電された場合のHVタイプの満充電電圧は小さく表記されている4.35Vになります。

放電能力で30/60Cと書かれている製品の場合。前側の30Cは上で説明しましたが、定格の30倍となります。
後側の60C表記は瞬間最大放電能力を表します。今回の場合、定格電流300mA*60で18000mAとなり、ほんの一瞬ですが18Aもの電流を取り出すことが可能というわけです。

初心者が知っておきたい「選び方のコツ」

マイクロドローンの飛行性能を引き出すには、バッテリーの「容量・放電能力・重量」のバランスが大切です。

ポイント目安
容量250~300mAhが一般的(長く飛ばすなら300mAh)
放電能力(Cレート)30C〜40CでOK(高すぎても重くなるだけ)
重量6g未満(ドローン全体が30g前後のため)
コネクタ規格JST-PH(2.0mmピッチ)

注意:容量やCレートが大きい=重くなる傾向があるため、飛行時間・パワー・軽さのバランスが重要です。

リチウム電池の充電は電圧制御方式(ピーク電圧方式)で充電されます。リポバッテリーをLi-HV充電器で充電すると確実に「過充電」となり、バッテリセルが破損する可能性がありますので混在させて使うのは危険です。リポバッテリーかLi-HVバッテリーのどちらかに統一して使うようにしましょう。
このタイプを私も使っています。ボタンを3秒間に押すればLiPo(3.7 / 4.20V)とLi-HV(3.8 / 4.35V)を変更できますが一度に一種類しかサポートできません。
スポンサーリンク

🚨 安全に使うために知っておきたいこと

❗ リポバッテリーの弱点

  • 過充電・過放電に弱い
  • 衝撃で破損・発火の危険あり
  • 高温/低温に弱い(特に冬は要注意)

✅ 安全に使うためのポイント

  • 膨らんできたら使用を中止し、リサイクル処分
  • 充電時はリポセーフバッグに入れる
  • 専用充電器を使い、LiPo/Li-HVを間違えない
  • 使い終わったらすぐに電圧チェック(過放電を防ぐ)
この1Sではピン間が2.0mmピッチのJST PHという規格になります。こんなに小さいですが充電時は防炎ケースに入れましょう
膨らんできたら劣化してきたサインです
そのまま捨てるのはNGです。基本はリサイクルに回しましょう
だいたいアルミでカバーされているだけの簡易的な作りです
定期的に電圧チェックをしよう

バッテリーの性能や劣化などの状態を確認するために1s リポバッテリーチェッカーを頻繁に使いましょう。

どんな種類でもリポバッテリーを充電・保管する場合にはセーフティーバッグを使いましょう。リポバッテリーはデリケートなので発火・爆発の可能性があります。

まとめ|1Sバッテリーは「軽くて高性能」でも丁寧な扱いを

  • 「1Sバッテリー」はマイクロドローン初心者にとって最も基本となる電源
  • 用語やスペックの意味を理解すれば、選ぶのも使うのも怖くない
  • 安全性を確保するために、正しい充電・保管・チェックが必須!

よくある質問(FAQ)

Q. LiPoとLi-HV、飛行時間は変わる?
→ Li-HVの方が若干長く飛ばせますが、飛行スタイルにもよります。

Q. 家にあるUSB充電器でも充電できる?
→ 基本はNG。専用のLiPo/Li-HV対応充電器を使用しましょう。

Q. バッテリーの寿命はどのくらい?
→ 使用頻度にもよりますが、50〜100回が目安。電圧管理と保管温度で延ばせます。

Gaoneng 6個 380mAh HV 1S リポバッテリー FPV バッテリー 60C/120C 3.8V PH 2.0 Powerwhoopコネクター付き UZ65 US65 Tiny Whoopドローンブレード Inductrix用
スポンサーリンク

Xでフォローしよう

おすすめの記事