
気温調整の難しい時期に気軽に羽織れて軽いライトアウターのシェルパーカーは使い勝手がよく、色々なアウトドアブランドをはじめ、アパレルブランドから発表されています。
便利で着まわしもしやすいシェルパーカーですがシンプルなものが多く、個人的にはシンプルすぎると物足りないと思う事もあります。
シンプルさは活かしつつギャレットモータースらしさがでるようにシェルパーカーをデザインして自作しました。

今回のシェルパーカーのベースは防風素材を使用したフーディブルゾン。
生地裏にラミネート加工を施すことで軽さと強度を両立。
メッシュ素材の裏地、背中のベンチレーション機能は快適な着心地。
あらゆるシチュエーションで着まわし力抜群の1枚。
このシェルパーカーにデザインを入れていきます
Contents
気温調整に便利なシェルパーカをオリジナルデザインで自作
シェルパーカーのデザインを考える
まずはシェルパーカーに入れるデザインを考えます。
デザインデータ制作はアドビのイラストレーターを使用。
入れる文字やイラストは予めデザインデータを制作しておきます。
これはギャレットモータースのフォントやイメージキャラクターが決まっていた為です。デザインと配置を同時に考える場合もあります
制作したデザインパーツを使用して、パーカーの何処にどうやって配置するかを調整していきます。
要素のデザインとパーカーの配置を分けて2段階に考えていった流れです




デザインデータを熱転写(アイロン)シート用に変換
シェルパーカーへのデザインは熱転写シートで熱圧着します。
イラストレーターでデザイン要素のサイズを決めた後はdfx形式で書き出し保存後、カッティングマシンのSilhouette CAMEO3で出力します。
カッティングマシンへの出力ソフトはアドビのイラストレーターで制作したdfx形式を専用デザインソフトウェアSilhouette Studioで開いて調整してから行います。



カッティングプロッタやカッターでカットして、転写したい部分を残しアイロンなどでプレスするだけで貼ることができます。プリンタなど高額な機械が必要ないため、コストも抑えられるシートです。熱で溶ける糊があるので、熱と圧力で貼りつけます。貼り付けはアイロンや、専用プレス機で行います。
カッティングマシンでデザインデータを出力
決まったデザインをカッティングマシン Silhouette CAMEO3で熱転写シートを出力します。カッティングマシンは熱転写シートをデザインのアウトラインでカットしてくれます



熱プレス機で熱圧着して完成
最後に熱プレス機で熱圧着します。ここで熱転写シートの位置がずれないように注意してプレスしましょう。
家庭用アイロンでもできますがムラなく均一に圧力と温度がかかるようにするのは割と難しいので熱プレス機の方が綺麗にできます。
使用する熱転写シートが熱いうちに剥がすのか、冷ましてから剥がすのかは必ず確認をしましょう
剥がすタイミングを守らないと、剥がすことが出来ないことがあります。






ギャレットモータースオリジナルのシェルパーカーです




今回のシェルパーカーデザインは熱転写シートと呼ばれる素材を使用しました。今回の方法は、
1.カット
2,カス取り
3.プレス
4.剥がし
の4工程で出来る上にシルクスクリーンのように版は不要で、1枚から加工が出来るので小ロットのオリジナルのグッズに向いています。大量生産向にはシルクスクリーンになりますが。小ロットの作品づくりは熱転写シートとの愛称は抜群です。無地のシェルパーカーもオリジナル性と付加価値がつけられます。このシェルパーカーは防水機能も十分にあるので雨の日が楽しみになりますね
※画像は全てイメージです。
※記載している内容は2020年5月現在のものです。
※一般的な使用方法をご紹介しています。各製品の表示・使用方法に従ってご利用ください。