近年ではスマホやPCが身近になり、メモ・タスク系の優秀なアプリもあるので思いついたアイデアやスケジュールを全てデジタルで完結する事が多いと思います。そんな時代ですが「手書き」の良さもあるとおもいます。わたしの職業が一応デザイナーという事もありますが紙とペンでアイデアや落書きをしていると、脳が動き出す感覚があったり、気づくと集中していたりします。そんな手書きで何かを「生み出す」作業の相棒にもなる、お気に入りの道具があると手書きがもっと楽しくなります。今回は手書きにはかかせないメモ帳で定番的人気の「ロディア」のメモパッドをご紹介することにしました。
ロディアはフランスのリヨンで始まった
ロディア(Rhodia)は、1934年にフランス・リヨンでアンリとロベールの兄弟2人によって創設された、フランスの文房具ブランド。社名はリヨンを流れるローヌ川(RHONE)に由来し2本のツリーのマークは二人の兄弟の絆を象徴していおり、現在でも紙製品を中心文房具を展開している。今回紹介するのは同社の代名詞にもなっている「ブロック・ロディア」と呼ばれるブロックメモ。高品質の紙と優れたデザインから、科学者、アーティスト、建築家、デザイナーに愛用者が多いのも特徴。プロフェッショナルユースに耐える機能性と優れたデザイン性のブロックロディアは、誕生以来、変わらずに世界中のユーザーを魅了し続けています。
ロディアとの出会い
昔から文房具や工具が好きで、文房具屋さんにいくと長時間滞在していました。子供の頃は予算も少ないので、お店で安くて良いものを見つけるのが好きでした。そんな中、目に入ったのが印象的な鮮やかなオレンジでシンプルなデザイン、お店のPOPにメイド イン フランスと書いてありしかも200円位の値段。その時愛読していた週刊少年ジャンプ購入を諦めて、初めてブロックロディア no.11を購入しました。その頃はメモとして使うのがなんだかもったいなくて、インテリア的な感覚で実際には使わないままにしてありました
その後、しばらく忘れていたロディアを再認識したのは学生時代に何かの雑誌でファッションデザイナーのポール・スミスさんがロディアを使っていたのを見てからだったと思います。当時アルバイトで東京・赤坂のデザイン事務所で働いていた私はすぐに銀座・伊藤屋で購入しそれ以来愛用しています。デザイン業界ではサムネという小さく内容がわかる程度のアイデア出しをする習慣があったので丁度デザイナーらしいメモ帳を探していたからかも知れません(笑)
デジタル全盛でも紙に書く意味
昔から絵を書くのがすきな事もあり、手書きで絵はよく書いていました。私の場合文字やメモはデジタル入力ですが。構成やイラストは一度手書きで書くのが癖になっています。ただの感覚ですが手書きだと脳に直接繋がっている気がして大まかなラフを考えたり、イラストを書くのは手書きの方が適していると感じています。
日本で人気を博し定番アイテムとなった
日本でここまで長い間人気で定番になった理由はいくつもあるでしょうが、私なりに考えてみると、フランス製というブランド力はもちろんあるでしょうが、よく見ると派手なオレンジ色を使っていながらどこかノーブルさを感じるとでも言いますか、さすがフランスデザインです。それでいてシンプルなのも良いですね。プロダクトには機能はもちろんですが、機能美やストーリーも重要ですよね。実際日本の紙や印刷技術はとても高品質です。でも子供の頃私が魅力を感じたのはロディアでした。それは私が変わり者だという理由ではなく、子供にもわかる魅了があったということでしょう。ブランディングとはこういうことなのかも知れません。
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お洒落アイテムとして認知
様々な理由で日本ではお洒落手帳として地位を築いたロディアですが、メーカー設立80年を超えた今でも人気があります。どんな使われ方をしているのでしょうか
▲人気のバッグの中身、オレンジ色が効いてます
▲レタリングやカリグラフィはSNSでも人気がありますね
▲黒いロディア、欲しい!
▲濃淡でも表現できるとイラストはグッと楽しくなります