
タイポグラフィーを使ってデザインするって聞くと難しそうに聞こえるかも知れません。そもそもタイポグラフィーは大きく分けて2つの意味で使われる事が大く、ひとつは文字を綺麗に読みやすく見せること、もうひとつは、アーティスティックな文字をデザインすること。タイポグラフィーの起源や構造を知ることは重要で、デザインの深い意味。。。などという話はひとまずおいておいて(笑)。かっよく見えそうなデザインを海外の作品等を参考に作ってみます
エンベロープとは、選択したオブジェクト自身を変形したり、別のオブジェクトに合わせて変形する機能です。
車の形に合わせて文字を変形させるデザインを作っていきます
エンベロープのメッシュ機能を使って車のシルエットに合わせて文字を変形させて入れるデザインをつくっていきましょう
最初に車のシルエットをトレースします
ファイル→新規→A4→CMYK→高解像度で新規ファイルを作成
車のシルエット用の画像を配置

車を切り抜いていきます。あまり精密に切り抜かず、ラフな感じで切り抜いた方が雰囲気がでます

窓も切り抜いていきます



画面表示には「プレビュー」と「アウトライン」の2種類があり
・プレビューモードはいわゆる通常の表示。
・アウトラインモードは白黒でパスの形状を表示します。
↑これは主に不要な文字やデータを探したり、パスの状態を把握するのに使います
【コマンド+Y】で「プレビュー」と「アウトライン」の切り替えができます
タイヤの切り抜きも精密にはせずに
あえて緩めに切り抜きます



車のシルエットに入れる文字を作っていきます
入る文字は好きな文字でよいですが、
今回はGARRETT MOTORS FICTIONAL TEAMといれました。

文字をアウトラインしてから【オブジェクト→エンベロープ→メッシュで作成】

エンベロープメッシュ行数:1、列数:4にします。アウトライン表示するとボックスで見えます。
このボックスを変形させると中の文字も変形していきます

文字のボックスをダイレクト選択ツールでドラッグすると個別に変更できます、その際に前後にニュッとでてくるのがハンドルです。このハンドルで曲線の具合が調整できます

文字の変形が終わったら、【オブジェクト→分割・拡張】

次に【オブジェクト→複合パス→作成】。これで車のシルエットを文字の形で抜けました

このままでも完成していますが、アナログ感を追加していきます

ザラザラした素材を車に入れます、そのままだとはみ出るのでマスクします。【オブジェクト→透明】でマスク設定できます


今回でいうとマスクオブジェクト(車のシルエット)とマスクされるオブジェクト(ざらざら素材)になります
透明パネルのクリップについて
透明パネルで、「クリップ」にチェックを入れると、マスクオブジェクトが「クリッピングマスク」の機能を併せ持ち、オブジェクトの輪郭で、被マスクオブジェクトを切り抜きます。
今回クリップにチェックを入れると、黒い車のシルエットは透明になり、ざらざら素材が車のシルエットの内側いっぱいに表示されます
最後にもうひと加工【効果→パスの変形→ラフ】線にラフさを入れるとアナログ感が増します


完成しました、文字の遊びあるデザインと程よいアナログ感がちょうど良い感じではないでしょうか

Tシャツやポスターなどに展開
できたデザインをTシャツやポスター・DMなどのデザインに展開していきます