
ラジコンカー、特に**ラジドリ(RCドリフト)**において、「車高の低さ=カッコよさ」と思っていませんか?
確かに、シャコタンのマシンはビジュアル的に最高です。ですが、それが走行性能を犠牲にしていること、特に初心者にとっては大きな落とし穴になっているかもしれません。

Contents
✦ 車高は「低ければいい」ではない!ドリフトに必要な“適切な高さ”
ラジドリでは、車高をしっかり確保することが安定した走行のカギです。
低すぎる車高では、
- サスペンションのストロークが足りず
- シャシーが路面に干渉
- ドリフト時のカウンターステア操作が不安定
特に初心者はマシンの挙動に集中する必要があるため、セッティングで余計なストレスを増やさないことが大切です。
✦ 理想の車高は「やや前上がり」
初心者にオススメなのは、やや前上がりの車高設定。なぜかというと、
- フロントに不必要な負荷がかかりにくい
- ドリフト中のフルカウンター操作がしやすくなる
- シャシーのフロント擦りを防げる
実際、シャシー裏のフロント側に傷が多い人は要注意!それはセッティングミスのサインです。

✦ 上級者は車高短も可能だが…初心者は要注意!
確かに上級者は、
- ダンパーの調整
- タイヤの干渉対策
- 空力パーツのクリアランス調整
などを駆使して、見た目と走行性能を両立できます。
しかし初心者には、まず安定した車高の確保が最優先。見た目を追いすぎて、マシンの挙動が読めなくなってしまっては本末転倒です。
ラジドリにおける車高設定:初心者 vs 上級者 比較表
項目 | 初心者向け | 上級者向け |
---|---|---|
推奨車高 | やや前上がりで高め | 極低車高(セッティング前提) |
目的・重視点 | 安定性・コントロールしやすさ | 見た目と走行性能の両立 |
フロントの車高 | リアより少し高め | フロント・リア共にギリギリまで下げる(要調整) |
シャシー裏の擦りやすさ | 擦りにくい、擦っていたら設定ミス | リアは多少OK、フロントは避けるように調整 |
サスペンションの動き | ストロークを十分確保 | 制限されるが、その分セッティングで補う |
操作性への影響 | フルカウンターがしやすい | 調整が不十分だと急に挙動が乱れる |
推奨される調整内容 | 車高とトー角程度 | ダンパーストローク、リバウンド量、キャンバー、タイヤ干渉確認など多数 |
外観の印象 | 少し高めで実用的 | 低車高で圧倒的にカッコいい |
難易度 | 低(初期セットアップがしやすい) | 高(経験と知識が必要) |
推奨ユーザー | ラジドリ初心者・安定性重視 | 経験豊富なドリフター・大会出場者など |

✔︎ まとめ:見た目だけじゃない!走れるラジドリの基本は“車高”
- 見た目重視で車高を下げすぎない
- ドリフトに必要なサスペンションの動きを確保する
- やや前上がりが初心者にはおすすめ
カッコよく、そして自在に走れるラジドリへ。まずは正しい車高セッティングから始めましょう。
ワンポイントアドバイス
- 「カッコよさ>走り」になってしまうと初心者ほど苦戦します。
- まずはしっかり走れる車高を目指し、慣れてから見た目チューンへ進みましょう。
- 定期的なチェックが「走行トラブルの未然防止」に繋がります。
✅ ラジドリ用:車高調整のチェックポイント一覧
チェック項目 | 内容 / 見るべきポイント | NGのサイン(要注意) | 改善・対策方法 |
---|---|---|---|
フロントとリアの車高差 | やや前上がりになっているか | 前下がり・水平になっている | フロントのスプリングプリロードを少し強くする |
シャシー裏の擦り傷の位置 | フロント側に傷が集中していないか | フロント中心やアーム付近に擦り跡あり | 車高を上げる or サス設定を見直す |
ダンパーのストローク量 | タイヤが沈み込むときの余裕があるか確認 | ストロークが足りず跳ねる or タイヤが浮く | ダンパー長調整、オイル粘度変更など |
ロール(車体の傾き) | カーブでしなやかに傾く程度の柔軟さがあるか | カーブで車体が傾かず滑らない | スプリングの硬さ or ダンパー設定の見直し |
タイヤのフェンダー干渉 | 操作時にタイヤとボディが当たっていないか | ハンドルを切った際にタイヤが引っかかる | 車高UP or キャンバー調整 |
走行時の底打ち感 | アクセルON/OFF時や着地時にカツンと底を打つ感覚がないか | 路面変化で頻繁に底打ち | シャシー高さを数mm上げる |
静止時の車高バランス | 前後・左右でバランスよく沈んでいるか | 左右差がある/片方だけ沈む | ダンパーの長さ or 重量バランスを調整 |
車高測定ツールの使用 | 正確に前後左右の車高をミリ単位で確認できているか | 感覚・目視のみで調整 | 車高ゲージ or デジタルノギスの使用を推奨 |
※画像は全てイメージです。
※記載している内容は2025年5月現在のものです。
※一般的な使用方法をご紹介しています。各製品の表示・使用方法に従ってご利用ください。
