
〜3つのプリント技法をわかりやすく紹介〜
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はじめに:Tシャツブランドは、誰にでも作れる!
「自分だけのTシャツブランド、ちょっと憧れるけど…実際どうやって作るの?」
そんなふうに思っている人も多いのではないでしょうか。
実は、Tシャツ制作は専門知識がなくても誰でも気軽に始められる時代になりました。
この記事では、Tシャツブランドを始めたい初心者向けに、
代表的なプリント方法3種類とそれぞれの特徴、選び方までわかりやすく解説していきます。
Step1:まずは「作ってみる」がブランドづくりの第一歩
一般的なアパレルブランドでは、大量生産を前提にプリント工場を使っています。
でも個人で始めるなら、まずは自分の手で作ってみるのがおすすめです。
- 少量からスタートできる
- コストを抑えられる
- 好きなタイミングで新作が出せる
このように、自作にはたくさんのメリットがあります。
自宅でプリントができる機材も手頃になってきた今、DIYで始めるのは現実的な選択肢です。
Step2:Tシャツプリントの主な3つの方法
Tシャツプリントには、主に以下の3つの方法があります。
印刷方法 | 特徴 | 向いている人 |
---|---|---|
シルクスクリーン印刷 | 高品質・大量生産向き | 定番デザインをまとめて作りたい |
熱転写印刷 | 少数生産・家庭向き | 毎回違うデザインを作りたい |
DTG(インクジェット)印刷 | 写真などの繊細な印刷が可能 | 高精細・少量プリントをしたいが投資可能な人 |

① シルクスクリーン印刷(定番&高品質)
昔ながらのTシャツ印刷といえばコレ!
- ✔ 高耐久・発色も良好
- ✔ 版を作れば大量印刷が安い
- ✖ 少数生産ではコスト高
- ✖ 色数が増えると手間も増える
おすすめ対象:ある程度まとまった数を作りたい人/定番デザインを作りたい人
例:アルバムTシャツやバンドグッズなど、大量に売る予定がある場合に最適。
② 熱転写印刷(家庭でOK・自由度高め)
カッティングマシン+アイロンで完成!
- ✔ デザインごとに変えられる
- ✔ 小ロット向き
- ✖ 複雑な絵柄や細かな色は苦手
- ✖ 単価は変わらずやや割高感
おすすめ対象:少量ずつ違うデザインを作りたい/自宅で始めたい人
海外ではこの方法でTシャツブランドをしている人も多数!
③ DTG(ダイレクト・インクジェット)印刷(高精細&カスタム)
インクジェットプリンターのような感覚でプリント!
- ✔ 写真のような美しい仕上がり
- ✔ 1枚からでもOK
- ✖ 機材が高額&大型
- ✖ 消耗品も高価
おすすめ対象:機材投資ができる人/高品質にこだわりたい人
※30万〜の専用プリンターが必要なため、個人DIYにはややハードル高め。
Step3:どの印刷方法が自分に合っている?(簡易チャート)
✅ YES / NO チャートでチェック!
- 「最初は1枚ずつ色々作ってみたい」→ 熱転写
- 「売れる見込みがあるデザインをたくさん作りたい」→ シルクスクリーン
- 「写真プリントやカラフルな表現にこだわりたい」→ DTG(要機材)
- 「白Tシャツ+写真系デザインで始めたい」→ 昇華転写プリント(番外編)
Step4:私の選んだ方法は「熱転写」&「昇華転写」
私自身も、最初はいろいろ試しましたが、最終的には以下の方法に落ち着きました。
- 熱転写印刷:自由度が高く、小ロットで回せる
- 昇華転写プリント:白T×写真の仕上がりがキレイ!
理由はシンプルです。
“少しずつ作って、楽しみながら続けられる”方法を選びたかったからです。
大量に売れるわけではないし、無理して続けるよりも、自分のペースで続けられるほうが大事だと思ったんです。

Step5:必要な機材と初期コストの目安
「じゃあ実際、何を買えばいいの?」
という方のために、ざっくりとした目安をご紹介。
方法 | 初期費用 | 必要機材 |
---|---|---|
熱転写 | 約10,000円〜 | カッティングマシン、転写シート、ヒートプレスまたはアイロン |
昇華転写 | 約10,000円〜 | 昇華プリンター、転写紙、プレス機、ポリエステルTシャツ |
シルクスクリーン | 約20,000円〜 | 製版キット、インク、スキージ、版固定用具など |
DTG印刷 | 約300,000円〜 | 専用プリンター、専用インク、前処理液など |

まとめ:楽しく続ける、自分だけのTシャツブランド
Tシャツ制作は、「作って・売る」だけじゃありません。
作っている時間そのものが楽しかったり、誰かに着てもらえる喜びがあったり。
もちろん、すぐに売れないこともあるし、失敗することもあります。
でも、それも含めて**“小さな商い”**なんです。
だからこそ、「好きなことを、自分のペースで楽しむ」――
そんなやり方で、Tシャツブランドを長く続けてみませんか?