
Tシャツデザインを自分で始めたなら、まず押さえておきたいのが白の無地Tシャツ(ボディ)の選び方です。メーカーによってシルエット、肌触り、透け感、耐久性が全然違うので「お気に入りの1枚」を見つけるには少し試行錯誤が必要。この記事は「初心者が初めて買うときに失敗しない」ための実践ガイドです。
Contents
Tシャツ選びの基本:まず知るべき「OZ(オンス)」と「番手」
- OZ(オンス):生地の厚さを表す単位。数字が大きいほど厚く重め。
- 3〜4oz:薄手。軽くて夏向きだが透けやすく、インナー必須。ポリエステル混なら涼しくて良い。
- 5〜6oz:最も汎用性が高い中厚。1年通して使いやすい。
- 7oz以上:しっかりした肉厚生地。耐久性高いが重く感じる人も。
- 番手:糸の細さを表す単位。数値が大きいほど糸は細く軽い。
- 単糸:1本の糸で編まれた生地(ライトでコスパ重視)。
- 双糸:2本をよって1本にした糸。丈夫で柔らかく、肌触りよく仕上がる。
ポイント:OZは「厚さ(重さ)」、番手は「糸の細さ(風合い・柔らかさ)」と覚えると選びやすいです。
糸や加工の違いでこんなに変わる(コーマ糸・カード糸・オープンエンド)
| 糸の種類 | 風合い | 特徴 | 向いている人 |
|---|
| コーマ糸 | 滑らか / 光沢あり | 毛羽を除去し上質な糸 | キレイめT好き |
| カード糸 | やや粗め | 通気良くナチュラル | 夏T / ラフな風合い |
| オープンエンド(OE) | ザラッと無骨 | ドライで固め | アメカジ系 |
- コーマ糸:短い毛羽を取り除いた上質な糸。光沢があり肌触りが滑らか。高価格帯。
- カード糸:少し粗めでシャリ感あり。通気が良く夏向けの風合い。
- オープンエンド糸:独特のザラッとした風合い。アメカジ系のTシャツに多い。
用途別に言えば、「光沢と上質さ」が欲しいならコーマ、「素朴な肌触り」が欲しいならカードやオープンエンド、という選び方が正解です。
厚み別の実用ガイド:着こなしと用途
- 3〜4oz(薄手)
- 透ける可能性大 → インナーを推奨
- 夏の屋外やスポーツに最適
- ポリエステル混だと速乾性あり
- 5〜6oz(標準)
- 普段着として万能。プリントも映える厚さ
- 洗濯での伸び縮みが少ないものを選ぶと安心
- 7oz以上(肉厚)
- 洗濯に強く長持ち。しっかりした印象を演出
- 重ためが苦手なら避ける
ブランド比較(実例・アメリカ系) — 実際に買うときの判断材料
| ブランド | 特徴 | 厚み | メリット | 注意点 | 向く人 |
|---|---|---|---|---|---|
| ヘインズ | アメカジ・育つ生地 | 薄手 | 柔らかい | 透ける・首が緩むことも | 古着系 |
| フルーツ | 日本企画で着やすい | 4.8oz | 細身で1枚OK | 薄め | 細身ユーザー |
| ANVIL 980 | リングスパンで柔らか | 4.5oz | イベント向き | 大きめに感じる場合も | プリント派 |
ヘインズ
- 特徴:古典的なヘビーアメカジ風。柔らかくクタッと育てるタイプ。
- 注意点:薄手で透けやすく、洗濯で首周りがやや緩むことも。
- 向く人:ヴィンテージ風に育てたい人、インナー使いにも。

歴史は古く1901年。広大なコットン畑が広がるアメリカノースカロライナ州ウィンストンセーラムの地に誕生したヘインズ。 肌着やTシャツなどベーシックアパレルブランドとして多くの人々に親しまれ、アメリカ国内のアンダーウェアではトップのシェアを誇り 「コンフォート(快適さ)を最も大切なコンセプトとして、数々の魅力あふれる製品を生み出し、常に身近で親しみやすいブランドとして世界中で愛されてきました。

フルーツ・オブ・ザ・ルーム
- 向く人:細身の人、ライトな一枚着を好む人。
- 特徴:日本企画のサイズ感。薄め1枚着も可能だがスケ感あり。

ANVIL(980 LIGHTWEIGHT 4.5oz)
- 特徴:リングスパンコットンで柔らか。縫製補強テープあり耐久性◎
- 向く人:イベントTや長め丈が欲しい人。

価格感:一般的な無地ボディは700〜1,500円台が多い(販路・枚数で変動)。
手に入りやすや、価格・流通の安定性で、ヘインズがおすすめ
失敗しないサイズ選びのチェックリスト
| 項目 | チェック内容 | 理由 |
|---|---|---|
| 肩幅 | 肩線が肩先に合うか | 合わないとバランス悪く見える |
| 着丈 | 短め/普通/長めを選ぶ | ブランド差が大きい |
| 身幅 | プリントなら余裕が必要 | 細身はジャストが綺麗 |
| 袖丈 | 好みの長さか | 印象が大きく変わる |
- 肩の合わせ:肩線がちょうど肩先に来るか確認。下がるとだらしなく見える。
- 着丈:好みのレングス(短め/普通/長め)を買う。ブランドごとに差がある。
- 身幅:プリントを置きたいなら身幅に余裕を。細身ならジャストサイズがきれい。
- 袖の長さ:短めが好きか、肘上くらいが良いか好みで判断。
どれを買えばいい?用途別おすすめ1枚
| 用途 | 推奨スペック | 理由 |
|---|---|---|
| 普段着 | 5.6oz / 双糸 / コーマ糸 | 万能で丈夫 |
| 夏 | 3〜4oz / カード糸・ポリ混 | 涼しい |
| 長持ち | 7oz以上 / 双糸 |
- 普段使い・万能型→ 5.6oz程度、双糸コーマ混のTシャツ(例:中厚で柔らかいボディ)
- 夏・薄手で風通し重視→ 3〜4oz、カード糸やポリエステル混
- 長持ち・ヘビーに着る→ 7oz以上、双糸で目の詰まったもの
よくある質問
Q. 白Tは何枚持てばいい?
A. 週3〜4回着るなら3枚ローテーションが現実的。洗濯で黄ばみを避けるため複数枚あると便利。
Q. 透けを防ぐ最も簡単な方法は?
A. 5〜6ozの中厚を選ぶか、インナー(ベージュ)を合わせるのが手っ取り早い。
まとめ:買う前に試すべき3つ
- OZ(厚み)を確認する。
- 番手(単糸/双糸)と糸の種類をチェック。
- サイズ表(着丈・身幅)を必ず確認して、可能なら実店舗で試着。
ブランドボディにこだわらないなら、ユニクロ・GU・United Athleの方が扱いやすい
Tシャツのボディ選びで、もし「アメリカ製のヘビーウェイト」「オープンエンドのザラ感」「雰囲気重視の海外ブランド」などへの強いこだわりがなければ、まず検討すべきは ユニクロ・GU・United Athle といった国内で安定供給されるブランドです。
これらのボディは、
- 品質の個体差が少ない
- サイズ展開と規格が安定
- 大量購入がしやすい(在庫が多い)
- 価格が安定していて仕入れが読みやすい
という点で、プリント向けとして非常に扱いやすいのが特徴です。
■ ユニクロ・GU:とにかく入手しやすく、同じ型を揃えやすい
ユニクロ・GUは全国的に店舗がありオンライン在庫も豊富。
「同じモデルを10〜30枚揃えたい」「企画用にテストプリントしたい」といった場面で非常に便利です。
ユニクロは生地の品質が安定しているため、1枚着の完成度を重視するブランドのサンプル作りに相性が良いのが強み。
GUはより低価格帯で、イベント用・配布用など大量ロットでコストを抑えたいケースに向いています。
■ United Athle:プリント向け無地ボディの王道
United Athle は無地ボディ専門ブランドで、
- 5.6oz(定番)
- 6.2oz(しっかり厚手)
- 7.1oz(ヘビーウェイト)
など、プリント映えするモデルが多くラインナップされています。
ロット数が増えるほど単価が安定するため、本格的にオリジナルTシャツを展開したい人・小規模ブランド運営者からの信頼が厚いブランドです。
| 項目 | ユニクロ(UNIQLO) | GU | United Athle |
|---|---|---|---|
| 入手性 | 店舗・通販とも在庫が豊富 | 店舗・通販の入手性が高い | 取扱店・通販で安定供給 |
| 価格帯 | 中価格で品質が安定 | 低価格で大量ロット向き | ロット購入で単価が安定 |
| 素材の特徴 | 個体差が少なく品質が高い | 軽量で扱いやすい | 厚み・素材が最も豊富 |
| プリント適性 | 発色が安定しやすい | 軽いプリントに最適 | 全プリント方式と相性が良い |
| 用途 | サンプル制作・販売用 | イベント用・配布用 | 本格的なオリジナルブランド向け |
Tシャツブランドを立ち上げたり、プリントを仕事にするならボディーメーカーと契約しましょう!
Tシャツ制作を本格的に仕事にしていくなら、一般購入ではなく ボディーメーカーとのアカウント契約(卸契約) を結ぶのが必須レベルで重要です。仕入れ値が安くなるだけでなく、在庫の安定性やモデル継続、ロット対応など「ブランド運営に欠かせない条件」をクリアできるからです。これを知らずにスタートすると、利益率が低いまま伸び悩んだり、在庫切れで販売機会を逃すことにもつながります。
なぜ契約が必要なのか?
Tシャツを「趣味」から「ビジネス」に変える大きなポイントが 卸価格(仕入れ価格) の確保です。
通常購入と比較すると、メーカーや代理店と契約するだけで 1枚あたり100〜300円以上安くなる ことは珍しくありません。
さらに…
- 安定した在庫供給(シーズンで型番が消えにくい)
- ロット販売がスムーズ
- 新商品情報が早く届く
- 大量プリントの単価計算がしやすい
など、ブランド運営の“基盤”が整います。
契約を行う代表的なボディメーカー
国内でTシャツブランドがよく利用しているのは以下のメーカーです。
| メーカー | 特徴 | 向いているブランド |
|---|---|---|
| United Athle | 定番5.6ozなど種類が豊富。丈夫でプリント映え。 | ストリート系・量産系・小規模ブランド |
| Printstar | コスパが高くイベント用途に強い | 価格重視・大量ロット |
| GILDAN(ギルダン) | アメリカンなシルエットとOE感 | 古着・アメカジ系 |
| Comfort Colors | ピグメント染めの雰囲気系 | 海外ライクの世界観ブランド |
| Cross & Stitch | 厚手・ラフ系 | スケート・ストリートブランド |
メーカーによって雰囲気が全く違うため、ブランドの方向性と合わせて契約先を決めると失敗しません。
契約はむずかしい? → ほとんどの場合“審査はゆるい”
実は、多くのボディメーカーは個人でも契約できます。
必要なのは
- 開業届(無くてもOKな場合あり)
- 販売サイトのURL または SNS
- 最低注文ロットの確認
程度で、ハードルは高くありません。
ボディ契約はブランド運営の「利益率」と「安定性」を決める武器
Tシャツブランドを続けていくと、
“良いデザインを作るだけでは利益が出ない”
という壁に必ず当たります。
その突破口になるのが、
「仕入れ値の最適化」= ボディメーカーとの契約。
ブランドの成長スピードが一気に変わるほど重要な項目です。

























