ブランドデザインにおける4つのプロセス、リサーチ・市場調査と自分の強みは、成功する商品やサービスを生み出すために欠かせない重要なステップです。
適切なリサーチや市場調査を行い、自分の強みを活かすことで、ブランドをより強固なものにすることができます。
ブランドデザインはまずリサーチから始めます。通常リサーチは客観的なデータ情報と消費者への調査の事ですが、これだと現状の調査にはなりますがこれからのブランドデザインには通用しないでしょう、ブランドデザインには差別化&物語が何より重要なので消費者(お客さま)の半歩先をいく必要があります。
現状と自社(自分)について理解を深める
市場と自社(自分)の現状把握をして情報を整理します。ブランドデザインには差別化が何よりも大事ですが、差別化には必要な情報が整理されていなければなりません。ここで重要なのは市場にあわせたそれぞれの業界的な見方ではなく、お客さま視点・デザイナー視点、言い換えるといわゆる外からの客観的視点をもつようにする事です。ブランドは消費者(お客さま) の頭の中にできるイメージでそのイメージを作るのはデザインの力です。
そのカテゴリーでのシェアが大きなもの、競合他社を徹底的に調べるのはもちろん、市場の中で自社のポジショニングも把握していきます。何が得意でどういった技術があるのかも深く理解していきましょう。
そこから新しい商品や企画が生み出される事もあるでしょう。
ブランドらしさの感覚と表現
ブランドをつくるのに必要なのは差別化である事は再三お伝えしていますが、誰も見た事のないようなものは売れにくいです。どんなカテゴリーにせよ、らしさは必要です。具体的に言うとコーヒーのブランドではコーヒーらしさは求められます。コーヒーらしさは保ちつつ、今までのコーヒーにはない新しさを持たせる。そのギリギリを狙います。これにはまずコーヒーらしさがどういうイメージやデザインで表現されているかを理解する必要があります。
コーヒーの市場にある商品を全てチェックし、パッケージ、CM、過去商品、それに関わるビジュアルやデザインの情報を集め、コーヒーらしさの表現方法を分析します。 ブランドデザインのリサーチはデザイン・ビジュアルを読み解き情報整理するという事です。らしさの表現にもデザインの力はとても重要になります
化粧品ブランドのリサーチ・市場調査では、消費者の肌質や肌悩みに合わせた商品開発が求められます。同時に、自社の強みである自然由来成分を活かした製品開発を行うことで、競合他社との差別化を図ることができます。
飲食店のブランドデザインでは、地域の食材や文化を取り入れることで、地域密着型の店舗として地元のお客様に支持されることができます。自分の強みとして、オリジナルのレシピやサービスを提供することで、お客様に満足してもらえるブランドを構築することができます。
まとめ
ブランドデザインにおけるリサーチ・市場調査と自分の強みは、成功するブランドを生み出すために欠かせない要素であることが分かりました。適切な調査や分析を行うことで、消費者ニーズに合った商品やサービスを提供し、競合他社との差別化を図ることができます。同時に、自分自身の強みを活かすことで、独自性を持ったブランドを構築することができます。ブランドデザインを行う際には、この4つのプロセスを意識して取り組むことが重要です。
出典元:ブランドのはじめかた(日経BPマーケティング)